「とんび」をみました。
初回放送は2012年だったようです。
ここ最近、新型コロナの影響もあってか、各放送局で昔のドラマの再放送が活発です。
実は、このドラマ、TBSでも連続ドラマとして放映されていたようです。
内野聖陽さん&佐藤健さん、主演。
原作は、重松清さん。
話題になる作家さんですが、私は「流星ワゴン」のみ読んだことがあります。
そういうわけで、なんとなく録画予約して、なんとなく先週末にみたのですが。。。
これが、良かった!
父と子(息子)の物語。
「愛」の物語です。
子供のいる親には、ぐっとくるものがあります。
「お母ちゃんがおったら、背中のほうから抱いてくれる。
そうしたら、背中も寒うない。
お父ちゃんもお母ちゃんもおる子は、そげんして体も心も温めてもろうとる。
ほいでも、アキラ、おまえにはお母ちゃんはおらん。
背中はずうっと寒いままじゃ。
お父ちゃんがどげん一所懸命抱いてくれても、背中までは抱ききれん。
その寒さを背負ういうことが、アキラにとっての生きるいうことなんじゃ。」
この後、まわりの人々がアキラの背中を温めてくれます。
この人々の存在が、父と息子にとっても非常に大きな存在です。
ちなみに、”あの”堀江貴文さんが獄中で読んだ1000冊のなかから、もっとも印象に残っていると選んだ本であるそうです。
堀江さんは九州・福岡の出身だそうで、東京大学合格で、地方からの上京、
そして離婚はされていますが、お子さんもいる、ということで、
いろいろと重ね合わせる点もあってのことかと想像します。
最後は父から息子へ、こんなメッセージで終わりました。
「親はそんなに偉ろうない。
親が子供を育てると違う。
親は子供に育てられるもんだ。」
「逃げる場所がないといけんのよ。
錦を飾らんでもええ、立派な人間にならんでもええ。
ほいでも、つらいことがあったら思い出せ。
最後の最後に帰れる場所がある思うたら、元気もでるじゃろ。
わしはお前らの故郷じゃけえ。」
前編と後編に分かれての放送でしたが、それぞれ1時間ちょっと、合計でも2時間ほどです。
テンポもよく、非常によい作りでした。
おしまい。
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