筑波山、"つつじヶ丘"から"おたつ石コース"で女体山頂まで子供と登山した記録。



11月の週末、子供と筑波山に登ってきましたので、その記録になります。


まず、前提を少しだけお話しますね。

筑波山に登る前に、登ったことのある山。

子供と一緒に登ったこともある山は、「高尾山」だけです。

たしか、初心者コース(1号路だったかな)を3回ほど登ったことがあります。

1回目と2回目は、登りも下りもケーブルカー利用で、ケーブルカー乗り場から山頂までは徒歩。
3回目は、登りも下りもリフトで、リフト乗り場から山頂までは徒歩。



秋の紅葉登山で筑波山を選んだ理由。

都心から、公共の交通機関(電車とバス)だけでアクセスできるところで検討しました。

そして、子供が途中で飽きないように、登山道が変化に富んでいる山、さらに、万が一の場合のことも考えて、ケーブルカーやロープウェイなどがある山で探しました。


(まあ、この時点で、選択肢が非常に狭められます。)



最終的には、10年ぐらい前ですが、私が過去2度ほど1人で登ったこともある、筑波山にすることにしました。

ちなみに、1度目はバイク、2度目は車で行きました。



子供と登る筑波山。どのルートにするか?バス停は?

過去に2度登ったことがあるとはいえ、その時は私一人でした。

今回は子供と一緒です。

まだ登山に慣れているとは言えませんので、できるだけ初心者コースを選びたいところです。



まず、過去に2度登ったことのある登山ルートを復習します。


当時のおぼろげな記憶と、筑波山の登山ルートを照らし合わせてみると、2度とも、「御幸ヶ原コース(みゆきがはらコース)」を選択していたようです。

ケーブルカーは登り下りともに利用せずに、徒歩でした。ただし、男体山に登頂しただけで、女体山には行っていませんでしたので、様子が分かりません。


筑波山の公式HPで公開されている登山マップを確認すると、「つつじヶ丘」から「女体山頂」のコースが気になりました。

公式HPの情報では、女体山頂まで登り80分で、下りは70分となっています。



また「筑波山 初心者」などと検索してみると、どうやらこの「おたつ石コース」は初心者向きのようです。


というわけで、「おたつ石コース」に決定。

そして必然的に、バスを降りる場所が、「筑波山神社入口」ではなく「つづじヶ丘」バス停に決まりました。


下りは、その時の様子を見て、状況によっては、ロープウェイを利用することも検討とします。


そうそう、もう一つ、「つつじヶ丘」ルートを選択した理由があります。

それは、「つづじヶ丘」がバスの終着・始発なので、帰りのバスに座れる確率が高いだろう、という算段もあります。



登山当日、「つくば駅」でバスに乗る。(8:50)

朝早く起きました。

つくば駅から筑波山方面のバスの時刻表を調べ、朝9時ちょうど発のバスに乗るため、朝8:36に「つくば駅」に着くように、つくばエクスプレスに乗りました。

予定通り、終着駅の「つくば駅」で降り、バス亭を目指します。





案内もありましたので、特に迷うこともなく、バス乗り場に到着します。

すると、もうバスが来ていました。

バス乗り場のすぐ近くに公衆トイレがありましたので、急ぎトイレをすまし、すぐにバスに乗り込みます。

バスの案内係さんの話では、今日は9時前に出発するかもしれないとのことでした。

しばらく待っていると、8時50分にはバスが出発してしまいました。

時間通り9時に来た人はどうなってしまうのでしょうか?謎ですね。


そうそう、バスに乗る前に、案内係さんの人が持っていた、「つくば観光マップ」という冊子をいただきました。

(どこかでもらえると期待して)地図などの類を持ってきていませんでしたので、良かったです。





登山マップを再確認する。

もらったばかりの観光ガイドで、登山ルートを再確認します。

やっぱり、紙でみるのが一番ですね。





そして、こちらが期待していた(笑)、登山マップ。





主要コースだけ、こちらに抜粋します。


筑波山神社からの登山コース

  • 御幸ヶ原コース(神社~御幸ヶ原)・・・登り90分&下り70分(約2.0km)
  • 御幸ヶ原~男体山頂・・・15分
  • 白雲橋コース(神社~酒迎場分岐)・・・登り20分&下り15分(約0.6km)
  • 白雲橋コース(酒迎場分岐~弁慶茶屋跡地)・・・登り50分&下り45分(約1.4km)
  • 白雲橋コース(弁慶茶屋跡地~女体山頂)・・・登り40分&下り35分(約0.8km)

つづじヶ丘からの登山コース

  • おたつ石コース(つづじヶ丘~弁慶茶屋跡地)・・・登り40分&下り35分(約1.0km)
  • 白雲橋コース(弁慶茶屋跡地~女体山頂)・・・登り40分&下り35分(約0.8km)


バスを「つづじヶ丘」で降りて、「おたつ石コース」そして「白雲橋コース」と進んで、女体山頂を目指すルートです。






シャトルバスは、酔い止め薬が必須?

筑波山直行シャトルバスは、「沼田」、「筑波山神社入口」、「つづじヶ丘」と停まりますので、最後の「つづじヶ丘」を目指します。

バスに乗っている時間は、「筑波山神社入口」までが36分、そこから「つづじヶ丘」までが更に14分、つまり「つづじヶ丘」まではトータルで50分となります。


「筑波山神社入口」までは平坦な道が多く、また標高も240mですので、それほど急な山道はありませんでした。

しかし、ここから「つづじヶ丘」までの14分は、全く別の道路でしたね。


「つづじヶ丘」は標高540mです。


まあ、揺れます。

山道なので当然ですね。

乗り物酔いする方は、酔い止め薬があったほうがいいでしょう。





つづじヶ丘でバスを降りたら、お土産チェック。(9:52)

まずは、トイレ。

バスを降りたら、すぐに公衆トイレがありました。

そしてレストランが併設されたお土産屋さんがありましたので、登る前には買いませんが、帰りに買うお土産を簡単にチェックしておきます。


ケーブルカーやロープウェイの箱に入った、ある意味、定番のお菓子が第一候補です。


この時点で9:52でした。

バスで約50分ですので、まあまあ時間通りですね。


(ちなみに、駐車場はそれほど混雑はしていないようでした。)





登山開始。(10:10)

登山道の入り口あたりに、記念写真にちょうどよい写真スポットがありました。

写真をよく見ると、右上に茶色のカエルもみえますか?(笑)






登り始めてすぐの標識です。

山頂まで、1.8km!





しばらく、ロープウェイを(うらめしく)見ながらの登山となります。





登り始めは、下の写真のように、すごくなだらかです。

これなら、子供も余裕かな?と期待してしまいました。







しかし、そんな訳はないことを後で知ることになります。


あ、失礼。

後というか、登山開始30分もしないうちに、大きな石というか岩がゴツゴツとでてきました。


とはいえ、まだこの時点では、石の数はそれほど多くはなく、石をよけながらの登山となります。

そんなこんなで、1時間ほどかけて、「弁慶茶屋跡地」に到着です。

ここでは弁当を広げたり、軽食をとっている皆さんが多かったです。


ここから、「弁慶七戻り」や「胎内くぐり」など、筑波山の見どころがどんどんでてきて、子供も楽しめます。




登山開始2時間後、渋滞がはじまる。(12:00)

山頂まで残り0.2km。

ここから筑波山は変わります。

登り始めて、ちょうど2時間ぐらいたった頃でした。





ゴツゴツした石が多くなってきました。





そして、なんと、ここから渋滞が始まります。

奥のほうに、渋滞している人々、みえますか?





なぜ、ここで渋滞しているか、さっぱり理解できませんでした。

でも、残り0,2kmだから、それほど時間もかからずに登頂できるだろう、その時はそう軽く思っていました。



しかし、ここから突然、登山道が変化していき、岩場ばかりの道に変化していくのでした。


角度もきつくなってきて、登る人も大変ですが、降りる人はもっと大変です。

というわけで、狭い登山道、それも岩場を、道を譲りながら、登り、そして降りいきますので、必然と、渋滞が発生するのでした。



はたしてこの岩場を子供が登り切れるのか、実はちょっと心配でしたが、なんの問題もなく、無事に登り切ることができました。



そうそう、なかには、小さい赤子を背中に抱っこ紐で背負って登っているお父さんも何人かいました。すごいです!



登山開始3時間後、ようやく登頂。(12:45)

正しくは、2時間45分ですが、まあ約3時間。

最後の0.2kmを45分もかけて登ったことになります。


実は、登山道の渋滞にはもう一つ理由がありました。

それは、山頂付近の混雑。

山頂付近は狭く、しかし記念写真を撮ったりするので、すごく混んでいました。

座り込んで長居する人もいたり。。。。



我が家は、早々と山頂を後にします。

目指す先は。。。。ロープウェイ乗り場のトイレ!



トイレ休憩、そしてランチを食べる。(13:00)

実は、登山開始から山頂まで、トイレはありません!

山頂にもありません。


女体山頂付近ですと、ロープウェイ乗り場にあるようですので、急ぎます。

山頂付近だけは舗装されていませんが、ここを覗けば、ロープウェイ乗り場までは舗装されています。


やっぱり、子供がいるとトイレは気になりますね。

事前にチェックしておいて良かったです。





トイレもすまして、レストランでランチにします。

女体山ラーメン、たしか720円でした。




外の景色を見ながら、そして室内で暖かく、ランチを食べることができました。

11月でも若干寒かったので、嬉しかったです。


そうそう、ここでもちょっとしたお土産が売っていました。

「茨城の恋人」がありました。

「大阪の恋人」は知っていましたが、茨城版まであったとは。。。。






もちろん、「ガマの油」もありました。





さあ、トイレもすまして、ランチも食べました。

あとは、帰るだけです!



帰りは、ロープウェイだ!(13:45)

自分の足で下るか、ロープウェイか。

子供に選択させると、おそらく、歩く、というでしょう。

しかし、あの岩場を本当に降りることができるのか?


また次回、チャレンジすればいい!


そう考えて、「ロープウェイに乗ってみよう!」と提案、決定しました。


チケットを買って、並びます。

「こちらの位置で乗車待ち約15分」という場所でした。






臨時運転もあってか、スムーズに進みました。


スムーズに進みすぎて、売店で買ったソフトクリームを子供が食べ終わっておらず、急いで食べました(笑)




5分~6分で、「つづじヶ丘」に到着です。

登っている最中はあまり楽しめませんでしたが、ロープウェイからみる景色は素晴らしく、紅葉が綺麗でした。


つづじヶ丘からの帰りのバス、座れるのか?

バスの時刻を確認すると、「つくば駅」に向かう帰りのバスは、毎時0分と30分のようです。

2時30分のバスに乗るため、お土産を急ぎ買います。


最初のチェックでは漏れていましたが、これも買いました。

「納豆せんべい」




そんなこんなで、出発5分ぐらい前に、バス停に並びます。

結構な人数が既に並んでおり、嫌な予感。。。。


案の定、ちょうど座れませんでした。

しかしこれから30分も寒い中で次のバスを待つのは、それはそれで厳しい。

そう判断して、バスで立つことを決意。


この時点で、子供は疲れて寝ていました。

まじかー!!!


そして、バスが動きます。





まとめ。

今回の子連れ登山で、一番大変だったのは、登山中ではなく、登山後の帰りのバスでした。

筑波山神社入り口で、奇跡的に席があいたので、なんとか座ることができましたが、それまでの16分は、しんどかった。。。。

次回、同じルートを登るとしたら、絶対に30分遅らせてでも、次のバスにして、座ります。

長文でしたが、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。



最後に、子供の感想。

登り始め。。。

「なんで、あのロープウェイで早く山頂に行かないの?歩くと時間かかるよ?疲れるよ?」


下りのロープウェイを降りて。。。

「ロープウェイ、すごく急だった。たくさん登ったんだね。」



まだ登山そのものの楽しさは分からないかもしれません。

でも、自分の足で登れたんだ!、という成功体験というか、自信、そういうものもつけてあげることができたらいいな、と思っています。


おしまい。


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