ドラマ「僕らは奇跡でできている」第4話の感想。「こんにゃくの見た目とのギャップ。」




「ヘラジカはツノが大きければ大きいほど雌にもてます。
 でも雄々しいのは見た目だけで
 ツノは本当は邪魔なんです。


 次にサーベルタイガーの一種である
 スミロドンです。
 立派な犬歯牙ですね。
 それとがっしりとした筋肉質の前足、
 いかにも、強そうです。
 実際強くて
 あの大型動物であるマンモスでさえも
 獲物として襲っていました。
 でも結局絶滅してしまいました。


「強いのに絶滅?」


「実は大型動物を狙うのには理由があったんです。
 スミロドンは前足に比べて後を足が短くて
 走るのが遅かったので
 ゆっくりとした動きの大型動物しか狙えなかったんです。

 だから環境の変化で大型動物が減った時、
 他の動物を狙おうとしても
 動きの素早い草食動物に先越されてしまい
 絶滅への道を辿っていったのです。

 他にも見た目とのギャップがある動物について
 グループごとに話し合ってください。」


という、講義という形式をとった、前振りだった。

「見た目とのギャップ」というのが今回のテーマのようだ。







「こんにゃく芋が大きくなるのに3年かかるんです。」

「運がよくなきゃ育たないんで
 昔は運玉って呼んでました。」

「工場で精製された粉を使って作れば簡単だけど、
 うちは芋から作るってこだわってきたんで。」



「こんにゃくはどうして、白っぽいのと黒っぼいのとあるんですか?」

「芋自体のできにもよるけど
 芋からそのまま作るとと黒くなって
 粉から作ると白っぼくなんだ。
 最近は海藻いれて黒っぽくしてんのもあるからねえ。

こんなの、普通の人は見分け付かないね。
あ、商品の裏を見ればいいのか!

偽装されていなければ。。。だけど。



「食べてみていいですか?」

「シュウ酸カルシウムっていう強烈なエグミがあって
 生はもちろん煮ても焼いても食べられません。」

「わざわざ三年もかけて
 育てづらくて食べられない芋を作り、
 それを食べられようにしたのが、
 こんにゃくってことですか?
 どうしてそんなことするんですか?」

「さあ、考えたこともありません」

「どうやったら食べられるようになるんですか?」

「石灰とまぜるとエグミがぬけるんで」

「それ、誰が考えついたんですか?」

「さあ?こんにゃくは奈良自体にはあったかんねえ

「奈良自体?すごい、発明です。
 こんにゃくってすごいんですねー。」




「しらたきと糸こんにゃくってどう違うの?」




「うちでは肉の隣に糸こんにゃく置いちゃいけないって。
 肉が硬くなるから。」

「ガセだよ」


えー、そうだったの???


「こんにゃくがこんなに面白いものだとは思いませんでした。

 こんにゃくはこんにゃく芋からできています。
 その芋は三年もかけて育てるんです。
 種芋を植えっぱなしではなくて、
 土の中でも凍らないように
 秋には種芋を掘り起こして、
 一つ一つ新聞紙にくるんで
 13度以下にならないように倉庫で保管する
 それを繰り返して
 やっと大きくなったその芋には
 シュウ酸カルシウムという強烈なえぐみが含まれているので
 そのままでは食べられません。
 石灰をまぜることでえぐみを取り除き、
 その芋からは想像もできないような
 こんにゃくという食べ物にならんです。

 こんにゃくだけをみていると
 その偉大さには気づきませんが
 こんにゃくのないおでんはおでんと言えませんし
 しらたきのないすき焼きはしらたきとは言えません。

 存在をなくしたときにこそ
 その存在を発揮する。
 本当に偉大な食べ物です。

 ありがとうございます。」


そして、肉を食べる!(笑)









「こんなに食べるのが面倒な食べ物、
 いつ絶滅してもおかしくなかったはずです。
 なのにどうして、
 こんにゃくは1000年以上もの間、
 絶滅せずに存在しているのでしょうか?
 謎です。」





「毎日毎日、同じこと何十年もよくやるよ。」

「同じじゃないです。
 その日の天気で
 石灰とこんにゃく芋の割合が変わります。
 気温や湿度、
 その日の水のペーパーによっても
 微妙に割合をかえているそうです。
 すごいです、お父さん。」




「なんでそんなエグミを溜めこんだんでしょうか?

 動物に食べられないためです。
 まるで人間がいつか食べる方法を発明するのを知っていたかのように
 そして、人間が本当に食べられるようにしました。
 このこんにゃくの見た目からは想像もできないような、
 こんにゃく芋と人間の思いがつまっています。

 そうなんです。
 こんにゃくを味もそっけないもとだとみると、
 そうでしたかないんです。
 でもその奥に隠れた
 見えてないものをしっかり見れば、
 その素晴らしさを感じることができるわけです。

 それを僕たちにみせるために
 こんにゃくは存在してるんです。」

「そうですよね、
 これせっかくですけど、
 つくづく自分が嫌になります。」

それでも、やっぱり、高橋一生にこんにゃくを返す、榮倉奈々(笑)


「ものすごくおいしいですよ?」


それでもマイペースな、高橋一生(笑)




「俺、こんにゃく作ったほうがいいかな?」

「ぼくが新庄さんなら。。。。作りません!」


笑!



そういえば、このドラマ、「絶滅」というキーワードがよく登場しますね。

「絶滅」って面白いテーマだし、最近話題のこの本、読んでみようかな?





このドラマは、面白いです。




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