第10話が最終回でした。
さて、ぷーさんは、香里奈のハニートラップに、引っかかるのか!?
「これ、ドッキリですよね?
俺なんかそんなモテルはずがない。」
「元カノのももさんのこと、まだひきづってるからとか?」
「まあそんなんですかね。」
「いいですよ、わたし黙ってるから。
入り口、浮気なんてバレなければいい。」
ちょっと不思議なセリフでしたね。「私、黙っているから」って。
香里奈は誰に黙っているのでしょうか?
「犯罪者の理屈ですね。バレなければいいって。
つまり、浮気って後ろめたい犯罪だって思ってる。
ひどいことだって。
でも、なぜそんなことするやつがたくさんいるのかって言ったら
顔がその間は思い浮かばないからですかね。
彼女や奥さんのことを
その時、忘れてるんです。
でも、俺、今も浮かんじゃってるんです。
ももさんの顔が。
笑った顔
すねた顔
怒った顔
泣いてる顔
くるくる、いろんな表情
ずーっと浮かんじゃってるんです。
だから、すいません。
こういうの、男というか、オスとして情けないかもしれないけど。」
まあ、結果としては予想通り。
ただ、なかなか面白い理屈でしたね。ぷーさんらしい。
「オンナが浮気を許さない。
そうだよね。
その間、忘れられてるのが許せないから。
だから惨めで一緒にいるのが耐えられない。
でも、そうじゃない女もいる。
男なんて浮気する、デーン!て構えてるオンナもいる。
そういう人が大人の女って評価も。」
香里奈のこのセリフは本心から?!
それとも、ハニートラップ遂行のため!?
「俺はそういう女の人には惹かれないです。
好きな人、彼氏、旦那さん
裏切られたら、自分がぶっ壊れてしまう。
そういう、女性がいい、絶対に。
お蕎麦屋さんの分厚い湯のみと
薄くてもろいテォーカップ
どちらが、割れにくいと思いますか?」
「分厚い湯のみ?」
「高嶺の高級なディーカップは
それでも、割れません」
『なんで?』(石原さとみ)
「大切にされるから。
俺が大切にするからです。」
『ありがとう、ありがとう。。。』
そして、いつもの安スナックで、香里奈が自分の正体を明かす。。。
「あの"もも"が私に男の話したのはじめてだったから。
ちょっと興味がわいちゃってね。
聞けば、下町の自転車屋。
ということは、とんでもないイケメンか、まずは一目見たいと。」
「すいません、こんなんで。」
「いやいやいや、ぷーさんは。。。
チャーミングじゃん。」
言葉を選ぶ、というか、必死に、探していた、香里奈、笑!!
「え?見抜いてたんだよね?
私とももが知り合いだろうって。」
「いえ、全然。」
「え?見抜いてたから
ハニトラに引っかかんなかったんじゃなくて?」
「え?プーさんを、誘惑したんですか?」
「でも、ぷーさんは罠にかからなかった。
私に魅力ないの?って内心むかってきたせど
まあ、話を聞いていたももには良かったかな」
「え?」
「ああ、聞かせてた。ケータイのマイクで。」
そして、こちらはこちらで、月島の姉妹。
「血が繋がってない?」
「だったらなに?」
「本当の娘じゃないの」
「だったらなに?」
そして、こちらは、月島の家元と、千葉雄大。
「やはり、天分がない者には
努力で補える限界がある。
天才たちの人生をかけた
戯れなのだよ、芸術は。」
「私は君を買っているのだよ。
確かに君のいうように殿様商売の時代は終わった。
華道をビジネスの面から支えてもらうのは
大切な事かもしれれん。
ももとの婚姻を進めてもよいな?」
もも?
ななではなく?
せっかく、ななと本当の愛をはじめよう、としていた矢先なのに!!!!
「ももは、本来のももは、
兵馬様にも勝る天分を持つ。
その時のももを、
兵馬様をもひれ伏させるももの天分を
その目でみたいとは思わんかね?」
そして、ももを呼び寄せる。
「ももよ、
月島の正式な時期家元に。」
「はい。」
そして、ももは、ぷーさんを呼び出す。
「家元になります。
いろいろありましたが。
今まで、本当にありがとう。」
「なんだか、口調がいつもと。。。」
「人は支え合って生きていくといいます。
一人で立てないもの同士が
寄り添うのは共依存です。
風間さんは一人で立てる人。
強い風、荒らしが吹いても
倒れない強い木です。
だから、一人で立てない私は寄りかかってしまう。」
「それでいいじゃないですか」
「いいえ、いつかあなたも折れてしまう。
時には逆に支えてくれる相手じゃないと。
共倒れに。
私には無理です。
自分のことばっかでいっぱいいっぱいになってしまう。
私もひとりで立てるようになりたいんです。
そのためには、私は華道家として自信を取り戻すしかない。
それがいつになるか分からないけど。」
「待ちますよ、大丈夫。
待たれるって重いですかね?
なら、お友達ってことで。」
「これで。。。さよならです」
「なら、お弁当って。。。
一人で最期の晩さんってことですか?」
「いや、そんな深い意味はないけど。」
「あなたの作ったお弁当食べたら
血となって肉となって
ますます忘れられなくなりますよ。」
「なら、返して!」
「絶対に食べます」
「はー、高級なディーカップは割れないって?
大切にされるから?」
「はい」
「それにふさわしい、高級な人間になりたいの。」
「でも、今はなんだか違う。
ザワワ、ザワワ、って
みてください、この鳥肌。」
カイジかよ!(笑)
「家元になったら、
もう完全に住む世界が違うの。」
「一緒です。
We are the worldです。」
「一人で歌って。」
「ケータイは?」
「着拒!」
「SNS?」
「ブロック!」
「はい」
「終了!
ありがとうございました。。。」
えー、これでおしまい?
なーんて、ことはないよね!?
「まだ、なにかしてあげたい。
あんなに必死に生きてる人いないもん。」
ていうか、ちょっと上から目線だろ!
「これは引きずるな。
男は未練がましいから。」
「母さんが言ってた。
男が未練がましいのは
余力あるまま別れるからだって。
そうだ!
花だよ、花、
宗太が摘もうとして、落ちちゃった花。。。
それをいまから摘みに行く。
だって、高嶺の花だよ?
それ摘んでプレゼントしたら、きっと。。。」
男って、面白いね。
この気持ちと行動、分かる。
「はー、行くか!
その花、引っこ抜きに!」
「聖剣エクスカリバーだ。
プーが英雄なら抜ける!」
「千恵子様はお家元のためにおやめになったのです。
皆から慕われれ尊敬される
素晴らしい華道家でした。
けど、『これは月島の華道ではない』とお家元が嫌ったのでお辞めになったのです。
お家元を愛しておられたからです。」
「遠ざけられても愛してあのはお家元だったのね。
寂しくて、彼に。でも、ただそれだけ。」
「ママはどういう、生け花を?」
「私は、お花。」
そして、こちらは冒険隊!
「女にはなんの意味があるのって、感じだろうな。」
「意味なんかないですよ。
冒険なんですから。」
「俺は、英雄になる!」
俺は海賊王になる!かよ!(笑)
「好きな人がいると勇気が湧くって。
分かった。
その思いをまっすぐに
極限まで昇華できればいい。」
「迷わないで」
「迷わないで」
「私ならできる?違う?」
「あなたならできる。お姉ちゃんは天才だもん。」
「私はお花。」
「私たちはお花。」
「一つ聞いていい?
あなたはそのあと、他の誰かのことを好きななったことはないの?」
「ありません」
「まるで、ぷーさんね。」
「全力で、あなたの人生を肯定してあげる」
「え?」
「お父さんの人生を。」
これ、泣くとこです。
「新しい流派を。
これから私が生けるお花は
月島流とは一線を画するものです。」
「その方は私が悲しいと言えば
愛がある証と答えてくれました。
怒っていたら
もっと怒っていいと言ってくれました。
その方は分け隔てなく
全ての土地を照らす太陽なのです。
こんな時代に
いつでも、優しくあり続けることが
どれほと困難なことか。
自分の価値観を固定せず
人の価値観をすべて受け入れる。
聡明で高潔な魂。」
お、そうだ!自転車、日本一周を忘れていた!
「大丈夫だから。」
「花は。花はただ。。
その日差しに顔を向けています。
一番綺麗な顔を太陽に向けています。
喜びに満ちて。」
「君がいつか誰かに言うのを想像する。
大丈夫だから。
君がいつか誰かに言うのを想像する。
僕がついてるから。」
「ならば、わたしも花になりましょう。
そこに太陽を、あの方を思い浮かべましょう。
花が、素直を太陽を向くように。
わたしも顔をあの方にむければよいのです。
あなたの温かな日差しに感謝をして。
愛と喜びに満ちて。」
「千恵子。。。」
元妻を思い出す、というか、ももに元妻の姿を重ね合わせる、家元。
「わたしはお花。
なんの邪気もない。
ありのままのわたし。
その、求愛にござます。
例え、この思いが叶わぬとも
なんの痛みもありません
あなたこそが太陽だと
唯一無二の日差しであると
今、分かるのです。
今になって。
お慕い申し上げております。」
「これは、月島ではい。」
「ももは、自分の足で立ちたいのです。
私に新流派の立ち上げを
お許しください。」
「何ら格式のない
名もなき初代家元としてか?」
「はい。
お父さん。」
お父さんが二人(笑)
「ももよ、茨の道を行くのか?」
「ひとりではありません。
支え合う人が。」
「見事では、あった。」
こちらは、ななVS千葉雄大。
千葉雄大を見つけ出す、なな。
「Aプラン、Bプラン、こらはなにプラン?」
「ここにいてくれ。」
「ずっとよ。ずーと。」
「それが君の。。。運命!」
無事に退院した、ぷーさん。(高嶺の花をとる時に、ケガした。)
「おかえりなさいませ。
ふつつかものですが
末永くよろしくおねがいします。」
「またスピーカーで誰かが聞いてます?
やだなー、ひっかかりませんから!」
「月島のお家元はパス!
この商店街で新しいお教室をひらく。」
「心の準備が。。。
なんせ、俺なんかには、高嶺の花ですから。。。」
「高嶺の花よ!
だけど、いいじゃない。
あなたには、十分資格があるでしょ?
その花を摘む。」
そして、ここで、お母さんの名言シリーズがきたー!
「どんな夢も現実になるよ。
夢を叶える力がある。
だまされやしないよー。
いつかお前は
本物の愛を手に入れる。
だって、わたしと父さんの息子だから。」
「こちらこそ。
よろしくおねがいします。」
「あ、そうだ、ぶーさん
もれなくついてるから。」
「よろしくおねがいたします。」
あー、金さん、銀さんだー!
「今日からこっちのももちゃんだけよ。」
そして、こちらは、父親VS父親。
「お前はももに、ついていかんのか?」
「私は月島の人間です」
そして、家元VS妻。
「本当に月島のことを考えてきたのは
お前なのかもしれんな。」
「耐えることのない血筋の家を守ることが
私の務めと。
お花のことはなにも分かりませんが。」
「それでよい。
だから愛したのだ。
家元として息がつまる日々
お前を娶って始めて呼吸ができたきがした。
才能溢れる千恵子は
疎んで遠ざけた。
不思議だが本当だ。」
「なら、証明してください。
愛があるなら、私はもう一人産んでみせます。」
「なんと!フフッ。」
こうきたかー!
でも、もし本当にもう一人子供ができたら、月島流(本家)を絶やすことがなくなるね!
そして、日本一周少年が戻ってきた!
「ありがとう!
自転車。返します。」
「おかえり!」
「宗太!おかえり!」
「ふーさん、ただいま!」
「大丈夫だったろ?」
「母さん、
俺、もう、大丈夫だから。」
「言ったね」
「左側からね」
そして、太陽が降り注ぐ、青空の元、ななが稼働教室をひらいている。
「みんな、楽しんでお花をいけて。
そう、一番大切な人を心に思い浮かべて。」
ぷーさんは、ななの赤い自転車、つまり宗太が乗っていた自転車を磨いていた。
というわけで、最終回でした。
さすが、野島伸司・脚本でした。
ここ数年の野島伸司ドラマの中では抜群に良かったです。
野島伸司ドラマでよくみられる、ちょっと捻った名言のオンパレードでした。
ぷーさん役の峯田和伸さん、一部では酷評されていたようですが、私は良かったと思います。
そう、むしろ、良い演技だったと思います。
もも、ぷーさん、なな、宇都宮隆一、父親(x2)、そして、自転車少年、イルカ、などいろいろな人物が並行して描かれたこのドラマ、最後はそれぞれがとてもきれいな形で幕を閉じれたかと思います。
最後までみていて、なんというか、素直に楽しめたドラマでした。
おわり。
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