ドラマ「高嶺の花 」第8話の感想。「ただのチャリンコ屋です。」



さすが、野島伸司。今回も楽しめました。



「例えば、ひまわり畑をご覧なさい。
 どの花も貪欲に太陽の日差しを求めている。
 爪先立ちして、必死に首を伸ばして
 争いに敗れて、うなだれ、
 枯れ落ちているものもよく見ればいる。

 土のなかはどうです?
 隣の領地まで養分を得ようと
 いやらしいほどに根を伸ばしているのです。」


「人間と同じ。」


「そうです。
 命あるものは
 生きるために欲望に忠実だ。
 花もまた、実は人間同様に醜いのです。
 時がくればまたやがて散るのも同じ。」


「いと、あはれなれ。」



「覚悟がいる。
 あなたが誰もいない場所で
 独りぼっちで咲く覚悟です。
 欲望から離れ、断崖絶壁に
 ただ一輪だけ咲く。」

「高嶺の花?」

「なのに、地上に降りて、恋をしようとした。」





「高嶺の花をうらやむより
 足元の豆を拾え」

ことわざ、ですね。


「豆、あなたはお豆さん。」

笑。


「いや、悪い意味じゃないんです。
 手に届く範囲で、確実にゲットしろって。」

「そう、所詮、叶わぬ恋より、確かな現実的な恋を、と。」

「馬鹿野郎、金の斧はお前のじゃない。」

「そうだよ、貧しい木こりは鉄の斧だろ。」




「あの、その前にいいですか?
 私、言いましたっけ?この人のこと、好きだって。」


ぷーさんと香里奈、いい感じだけど。。。
最後は、石原さとみなんだろうなー、という気持ちでみてしまうと、ドラマはつまらなくなりますね。
はい、ごめんなさい。





「そう、ガチでいくのね。」

とうとう、姉妹対決。

しかし、妹の「なな」は回復、というか、覚醒したのか?





「ななの様子はどうですか?」

「それでも花を生けている。」

「それならいい、そらなら良かった。」

以外と、やさしい面のある、千葉雄大。




「お笑いとかコメディーとかって
 その場は楽しんで、いっとき忘れるけど、
 また嫌なことはここに戻ってくるじゃない?
 でも泣くってさ、
 あんなにスッキリするものだと思わなかったよ。

 何か、誰かの前で弱み晒して泣くのって
 すげえ、そう、心の中の変な
 こびり付いたカスも流れる感じ。

 だからさ、今度はその彼女が苦しんでるんだとしたら
 なんとかヒントぐらい
 見つけてあげられないかなって。



「芸術家の悩みなんて分かんないでしょ。」

「みんな芸術家だよ、女性は。」

「おふくろもそうだった。
 急に怒ったり、拗ねたり。
 泣いたり。
 かと言って、すぐ笑ったり。
 そしたらまた不機嫌になったり。
 さっぱり分かんない。

 お前の母ちゃんもコロッケ揚げ続けたり。
 コロッケとは話すけど、旦那とは5年口きいてない。

 自分から離婚しても
 まるで何もなかったかのように元旦那と毎日会っている。

 全ての女性は、
 謎いっぱいの芸術家さ。」

確かに、そういう意味では、理解できない。同意。




「薬は毒から生まれる。」

これまた、名言ですね。








「お家元、もう一度、私にチャンスを。。。。」



「月島は終わるな。」






「ママは、私の命に代えても月島の家元にって。」

「それは。。。」

やっぱり、このセリフは、家元の嘘(誇張)だろうなー。



「ママ、わたしこれからどうしたらいいの?
 全然ダメな子でごめんなさい。。。」

「もも様、お母様の本心は。。。」

「なんのために、ぷーさんと。。。」


これは父親として、苦しいですね。





「君は誰よりも悲しみを選び
 哀しいを知り
 やがて寂しいになり
 そして、美しいになる。

 そうでもないかもってクセをつけよう。

 俺はダメな人間なんだって落ち込んだら、
 そうでもないかもって。

 俺は正しい。あいつらが悪い。
 そうでもないかも。

 走れ、メロス。
 走れ、宗太。

 必ず間に合うから。
 大丈夫だから、大丈夫。」











「抱かれるの。
 上塗りして、心からリセットするの。
 ビッチよねー。
 寂しくて流される軽いオンナみたい。
 ああ、でも、彼女たちもそうやってバランスとってるのかも。

 わたしの愛はステキなの。
 ステキなぐらいエグいのよ。
 だから、男は受け止められない。
 ぶっ壊れるか、その前に逃げられちゃうの。
 それ見てわたしは
 寂しくて悲しくて
 この人も偽者だったかって絶望しちゃうの。
 だったら誰も愛しなきゃいい。
 好きにならなきゃいい。
 
 兵馬様に抱かれて
 もう一人の自分を取り戻せたら
 きっとお家元も
 父さん、
 きっと、許してくれる。
 だって、わたしはそれで最強の華道家に戻れるんだから。」


壊れてますね。。。




「あんた、変な子ね。
 自分の毒を花に込めたら
 元のいい子に戻れるなんて。
 その程度の毒なんて、一体。。。

 そんなぼんやりした闇で
 いったいどんな強い光が手に入ったというのよ。


だから、月島は終わり、だと。



「そのために、お家元の指示で動いたんです。
 ななに足りない華道家としての闇、ダークサイドを、家元と俺でつくるために、
 あなたを、利用した。
 初めからね。」


おぉっと、千葉雄大くん、ここ数回、暴露しすぎです。
気がちょっと弱ってる??




「月島の真髄。
 たゆたう、光と影。」




「ちなみに、男性のタイプは?」

「消去法でいくと、まずはバカな人がダメ。
 あと、浮気性の人もダメ。
 あと、諦めの悪い人も嫌かな。」

「スパーって宣言してくれたら、なくはないかも。」

「あの、俺、好きだって言いましたっけ?」

本日2回目。





「自暴自棄にならないでください。
 もっとご自分を大事になさってください。」

「父親にでもなったつもり?」

だって、父親なんだもん。。。。

「いえ。すみません。」




そして、妹が、ぷーさんにヘルプを求める。


ぷーさんは一言だけ。

「どこですか?」

かっくいーーー!


「私の車で。
 SOSでしょ?
 元カノの。」

あー、前回の車のシーンは、今回を強くイメージさせるための戦略だったのか。



「私は君を愛さないし、
 君も私を愛していない。」

「その彼の名前は?」

「ぷーさん」

「ん?」



「風間直人」

「愛してる?」

「はい。」

「消し去りたい?
 粉々に?」

「はい。」

「簡単さ。」


どうなった???



「やあ?」

「ももさんは?」

「ベットルームに。
 連れて帰る?」

「いいですか?」

「うん」

「気を失ったよ。
 君が心に蒔いた種を焼き尽くそうとしたらね。
 ああ、勘違いしないでくれ。
 下世話な嫉妬で気にしてるとしたら
 未遂に終わったから。
 壊れて気を失ったのは
 抱かれる前さ。」

「ほっとしたかい?
 でも次の機会もある。
 それが彼女の望みだからね。」



ぷーさん、石原さとみを、お姫様抱っこ!

「もう一人の自分。
 子ども。。。じゃないですか?
 子供の頃の自分。」

「どうしてそう?」

たくさん考えました。

 だとしたら、一度消えたら
 二度とは現れないんじゃないですか?
 人として健全な成長なんだから。

 子供の頃、人形に名前をつけるようなもの。

 独りぼっちの子が
 人形を実在する友達として。

 大人になってきたら
 独りぼっちじゃなくなったら
 いなくなって当たり前。」

「君。。。」

「彼女を騙すのはやめてください。
 次の機会はねえよ。

「君は?」

「何者なんだ?」

「ただのチャンリコ屋です」



そして、いつもの、母親の名言シリーズ!


「男は、どっしりと構えてないといけないよ。
 百寿の王、ライオンさ。
 メスに狩りをさせたっていい。
 いざって時、守ってくれりゃあ、
 女はそれでいい。」




「ぶーさん。。。」

「大丈夫ですか?」

「来たの?」

「来ました。」

「ねえ、私の愛はステキなの。」

「はい。」

「エグいぐらいにステキで、深くて激しくて誰も受け止めきれなくて
 壊れちゃうから逃げちゃうの。」

「そうですか。
 でも、俺の愛もステキですよ。」

「え?」

「何なら、あなたの愛よりステキです。」

「証明できる?」

お前らは、小学生かよ!と。


「割と簡単ですよ。」


また登場しましたね。「割と簡単ですよ。」



さてさて、やはり「もも」は当て馬だったようですね。
しかも、嘘ついてまで。

うーん、芸術家は理解できません。

続く。




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