ドラマ「高嶺の花 」第7話の感想。「なんちゃってバツイチです」



「いうなら、儀式かな?
 私は恋愛も、結婚も向いていない。
 一人で生きていくって決めた儀式。」


「ぷーさん、そこ、笑うとこじゃねえから。。。」




「大丈夫ですから、頭をあげてください。
 俺がいいって言ってるんだよ!」


「例えば、一匹のカエルが
 モネの描く睡蓮の花が大好きだとしましょう。
 それをみてるだけで幸せな気持ちになれる。
 もっともっとたくさん描いて欲しい。
 そう思ったとする。
 そしてモネは、描いてもいいが、
 代わりに君にひどいことをしちゃうかもしれないと言ったとする。
 ひどいことって描いて欲しいやつが許容できる範囲だったら問題ないと思わない?
 つまりももさんがモネで、睡蓮が生け花、描いて欲しいカエルは俺。」


そんなカッコつけてたぷーさん、だったけど。。。

「何これ?
 嘘でしょ?」

一人になり、泣いてしまうのだった。。。




「でも、今は見えないようだ、
 空蝉の自分が。」

数回前から、宇都宮龍一(千葉雄大)が、京都、そして神宮系の出身では?というシーンがちらちらとでていたけど、今回はそこから少し発展。

なんと、これもちらちらと醸し出されていた、兄の存在が明らかになった。



「宇都宮龍一という華道家をご存知ですか?」

「よく知ってますよ。弟です。」

しかし、この男(兵馬)、かなりの強敵!!!!





「自分が、振った男のことはすぐ忘れるだよう。
 力学だよな。
 振られた方は忘れなれないのに。


恋愛と物理、なかなか面白い表現だね。



「俺はさ、悲しい顔しなきゃいけなかったんだよ。
 協会で彼女が去ってしまうときにさ、
 そうすればすごく、ひどいことをしたって
 彼女は、罪悪感を手に入れた。

 ゲアンロス。
 心理学用語なんだけど
 ゲインは獲得、ロスは損失。
 獲得と損失の差が大きいほど
 人は劇的な印象を受けるんだ。

 簡単に言えば、ギャップ萌えかな?

 怖い先生と優しい先生、どっちに褒められると嬉しい?

 怖いという損失が大きいから
 褒められた獲得の嬉しさが劇的なんだ。

 俺は彼女にどういう印象だったと思う?
 ただの、お人好しっていうか
 まあ良くてその程度だろう
 イケメンでもないし金もない。
 それが裏切られてショックですごい悲しい顔したら
 想像通りだろ?

 どういうこと?
 なんでこういうときに笑うの?
 悲しくないの?

 つまり俺はゲインロスで劇的な印象を与えて
 彼女の心にタネを蒔いてしまったんだ。
 そんなことしちゃいけなかったんだよ。
 華道家として立とうとしている彼女には。

 でも、俺はいずれ彼女に忘れられちゃうことが
 悲しいから耐えられなくなった。
 だから、タネを蒔いちゃったんだ。」



「咲くことはない話の種。」

「キショイ花が咲いたりしてー!」

笑。



「悲しんでくれないと
 なんていうか、罪悪感が。。。」


「好きな人がいるほうが
 わたしは力が出る。
 頑張ろうってその人から勇気もらえる。
 その幸せな気持ちをお花に伝えられたら。。。」

「そんなぬるいこと言ってると
 遡上では一輪の花ももらえない!
 逆立ちしたってね。」

「逆立ちぐらいはするー」

「パンツ見せてか?」

「そうね」





「ななさんはショックで壊れてしまうかもしれない」

「それでいい。
 この世の汚れを知らぬものに
 この世の美しさが分かるはずがない。」

この父親、恐ろしい。


「汚れを知らないまま
 幸せに過ごしていく人ももいます。」

「普通の女ならそれでいい。
 しかし、道を極めようとするものはそれではいかん。」

「兵馬くんと会食をした。
 あれは怪物だな
 久々に華道界に現れたモンスターだ。」




そして、運命の瞬間。。。。


「ああ、そっか
 ドライブいく約束してたんだっけ」

千葉雄大、思っていたよりは、良心があったみたい。


「通過儀礼だったんですよ。
 彼女が、華道家として開眼するために。
 月島の。。。たゆらう光と影、
 清さと濁り、愛と憎しみ。」

「まさか、お家元が?」

「あなたの、結婚をぶち壊したのと同じようなことを。」

「あなたのほうの要求って?」

「京都の神宮流の次の家元になりたい。」

「兵馬さんと?」

「戦うんですよ。
 あなたたち、姉妹と同じように。」

「うちと京都じゃ、規模がちがう」

「月島の票をあなたに。」

「これで四票、俺が勝つ」

「卑怯者」

「卑怯者はあいつだ。
 本妻の子というだけで
 なに不自由なく、贅沢してきたんだ。
 なにが伝統文化だ。
 そうした世界の連中が
 芸術家きどりで
 何人の隠し子をはした金で黙殺してきたか分かるか?」

「消えればいい。
 そんな言い訳、わざわざわたしに聞かせる必要なんてない。
 ななを壊すっていう、ミッションが終わったのなら
 わたしに電話なんかしてこないで
 そのまま消えればよかったのに。

 いまさら、ななのことが心配?

 哀れだねー
 普通に生きられない人間は。
 まあ、わたしも似たようなものね。」





そして、例の日本一周少年は。。。

「あのまま死なせてやれば良かったのかも。
 見つかっちゃったから、おっかない手術を受けなきゃならない。」

「助かりたいから怖かったんだ」

「止められない自殺はない。
 君が助けたんだ。」


「宗太くん、ありがとう!」

「東京に帰るかい?」

「彼女、すごい美人だって俺に言ってたんだ、イルカさん」

「そうでもねえからー!」











そして、石原さとみが、神宮兵馬(大貫勇輔)と出会ったと時を同じくして、ぷーさんのほうにも新たな女性が現れる。。。。

さすが、ドラマ!!!

そして、それは、なんと久々のドラマ出演の、香里奈!


「ただの読書好きの自転車屋です。」

「でも、そっちのほうが深いかも。」

「ギャップ萌えですか?」

「ゲインロスっていうんですよ。
 心理学用語で。」

「へえー、そうなんですか。」


と、知識をひけらかさないのが、ぷーさんのいいところ。


「プーさんは結婚されているんですか?」

「なんちゃってバツイチです」

笑。






「龍一と関係がありますか?」

「いいえ」

「あなたは嘘をつくのが下手だ」

「あなたは嘘を見抜くのが上手?」


「空蝉を、もう一人の自分を取り戻したいですか?」

「取り戻せたはずなんです。
 わたしはある人にとてもひどいことをして
 その罪悪感とともに孤独に向き合い。。。。」


「その相手を、すぐには忘れられないということでしょう。
 あるいは、忘れたくない気持ちがどこかに。。。

 タネを撒かれた。
 その人に、知らぬまに心に。」



「わたしは失くした母のために妹に勝たねばなりません。
 月島の家元になられば。。。」

「それが、なによりも大事?」

「正直、分かりません。
 もしかしたらもっと本質的に
 華道家としての欲が。。。

 もう一人の自分がみえていたとき
 全ては消えて
 わたしは作品と一体化できた。
 あの高揚感。

 あの自分を取り戻したいのです。」


「なら、迷うことはない。
 まだ恋愛感情のない相手と結ばれればいい。」

「お戯れを。」

「心の種が差し障りなのです。
 そうすれば種は燃やせる。」


うーん、凡人の私には、よく分かりませんでした。





「私はお前の味方だからね。」

「悲しいことだが
 自分を正当化するために嘘をつき
 徳を求めて裏切り
 しかも後悔も反省もない人間は多い。
 それらを強く憎み
 その暗闇でもがきながら
 一条の美しい光を探す。
 それが月島の真髄、月島の家元になるということだ。」


この父親、ちょっとひどすぎるだろう。。。





そして、最後。

いつも期待している、ぷーさんのお母さんによる、女心講座!!!!


『いいかい?
 女は自分の行動を
 いちいち説明なんかできないのさ。
 開き直って言わせてよ。
 お月様に聞いとくれー!
 ただ、会いたかっただけかもしれないのに。
 それでも顔をみると、
 口から出る言葉は
 アマノジャク。』



「これ、返さなくちゃって。」

「わざわざすいません。」

「わたしみたいなメチャクチャな女じゃなくて
 ぷーさんには絶対もっといい人が現れるよ」



『言いながら傷ついて』


「ありがとうございます。
 俺のことは心配しないてください。」



『言われては悲しんで』




「結果がすべてだとしたら
 人生はむなしい。
 過程が最高ならなおさらです。」

「最高?」

「はい」

「あなたは高値の花。
 どこかで、綺麗に咲いててくれるだけで
 生きててくれるだけでいいんです。」

「うん」

「うん」

「だからあのとき笑ったんだって
 そう思っていい?」

「そうです」

「おやすみなさい」

「おやすみなさい」

「なんか、うっかり、ステキ」

「カッコつけやがって。」

「よし。俺が歌う、最後の一曲。」




『でもひとりになるとやっぱり
 泣いてしまうの。』



というわけで、第7話。

あれよ、あれよ、という間に、もう後半ですね。

いよいよ、次回は姉妹対決か!?


おしまい。


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