「私、もう、見えなくなっちゃった。
もう見えないの。。。」
そして、泣く石原さとみ。
「女は信用する相手を変えたら
前の相手にどこまでも、冷酷になれる
それが夫でも。」
「悪いがお前のことは伏せて
少し脚色させてもらった。」
「罪悪感よ、罪悪感。
私に必要なもの。」
「結婚はなしになる。
恨まないでくれ。
友人としてなら。
君は実直で善なる人間のようだ。
このまま、桃様との関係を続けたいと望むなら。。。」
「あなたは、俺ではももさんを受けきれないと?」
「それは人生の伴侶としてであって。」
「彼女のしたいように。
彼女が泣いたりしないように。
彼女のことだけで、俺のことは気にしないでください。」
「罪悪感?」
「ちゃんと洗うというか、流したいんだろうな。
心の濁を。
例えば。重大な犯罪を犯しても
罪悪感もたないやつは、出所すればまたやる。
今度は捕まらないようにうまくやればいいって。
だけど、罪を心から悔いて
それと心から向き合っていきるとき、
案外、人の心は洗われるんだよ。
悔い改めた死刑囚は
殺人を犯したとは思えない
済んだ瞳になるらしい。」
「結局、お姉ちゃんはなにをしようとしているの?」
「ひどいこと。
とてもひどいこと。
その罪悪感と一人で向き合っていこうと思っているんだろう。
過去、最も自分が辛かったこと。
悲しみや痛みの極限までいった
ひどいことを誰かに。」
「分かりやすいのがあるじゃない。」
「結婚式直前に破談?」
「ビンゴ。」
やはり、石原さとみはなにかをたくらんでいた!!!
「マリリンモンローが、
アインシュタイン博士に同じことを。」
「私の見た目とあなたの頭脳の
子供は最高じゃない?と。
博士は答えました。
私の見た目と、あなたの頭脳の
子供も最悪です、と。」
「え?ちょっと待って、ちょっと待って。
それって私がバカってことじゃない?」
「あなたのほうが先に僕を不細工だって。」
「直人ー!」
「はじめて名前で呼びましたね。」
「私も呼んで。」
「もも。」
「これで。」
「夫婦ね。」
この流れで、裏切るというのかー!
こちらは、富士の樹海。
「でも、こんなところまできて、
結局、死ねなくて。」
「そんな時、空から宗太が降ってきた。」
「さて、アジサイの花言葉はなんだったかな?
俎上に載せるとしよう。
姉と妹。
やみくもに
血縁で次の家元を争わせるのは
よそに聞こえが悪い。
めったにはないことだが
内々にその技量の優劣を判定する
俎上を催す。」
「そうだ、思い出したぞ。
アジサイの花言葉だよ。
『冷酷』。」
「ももさんは、前と同じことをして上塗りしたいようです。」
このセリフ、ちょっと気になったんですよねー。
『同じことをして』
「間に合わなかったのね。。。
姉はあなたにひどいことをするつもりです。」
「『ダメになっちゃった。
私がいなくなった。』
そう言って、泣いていました。
この花を生けたあとで。」
「もう一人の自分です。」
「華道家の彼女にはなにより大切な存在なんですね。」
「罪悪感。
それを取り戻すためには罪悪感が必要だと。」
「もう一人の自分を呼び戻すっていうか、
何ていうか、つまり、
かっこいい。
なんか、すさまじいな。
すさまじいですね、やっぱ、アーティストって。
許されていいんじゃないかな。
だって、そうすることしかできないから、
芸術家なんですよね?」
ぷーさん、ちょっと感覚おかしいよ!?
「ひどいことをする。
意識的にするんだから、結果的にひどいのとは訳が違う。
過程から、ずーっと騙しているわけだから。
私が家元にならなかたら、
ママはなんのために死んだの?
だから、なる。
必ずなるの、月島の家元に。」
「彼は?風間君は?」
「かわいそうよ、めちゃくちゃ、かわいそう!
私のエゴで、
傷つけて、振り回して、
おしまいにしちゃうんだから。
クマをぎゅーっとして
放り投げるようなもんね。
そうしたらもう会わないし、会えないし。
ずーっと、ぷーさんへの罪悪感を抱えて生きていく。
私はもう誰とも恋をしないし
結婚もしない。
私に子供がいないわけだから
私の後は、ななの子供を家元にするの。
そうすれば、家元のおばあちゃんになれるわけだから。
変なお家騒動にならなくてすむんじゃない。」
「これは当然の罰なの。」
「これは、私だって!
う、誰か説明してよ!
メンタルな、感覚なの!
芸術は爆発なの!
あぁ-!」
うーん、壊れていますね。
というか、芸術家っていうのは、こういうもの??
「月島の人間は誰も式に出席しない。
結婚に反対してるからね。
もちろん、お家元、父さんもね。
お願いがあるの。
バージンロードは、父の代わりに高井さんが。
花嫁が一人で歩けるわけないでしょ。
やるしかないのよ、やるしか。
私は華道家。
月島の次の家元。
月島もも。
泣きはしない。
泣けばすむなんて、そんな女のズルさに逃げたりしない。
もう一人の自分が現れて
私をなぐさめてくれる。
だから、だから。。。アイスが食べたい。」
これを、ただ、ただ、運転手として、聞く、高井さん。
しかし、実は、ももの本当の父親。
これは、つらいだろうなー。
しかも、もも(実の娘)は、家元の脚色に乗せられているわけだし。
「俺、ももさんがはじめての彼女っていうか、
恋人なんです。
だから比較対象がないから。
頭では分かっても、それが
そこまでひどいことなのか。。。」
「他ならず、本人の俺がそれでいいって言っているんですよ?」
「甘えてくれていると思えばいい。
多分、ももさんは何をしても、
どんなわがままも、
最後は許してくれる、守ってくれる人が
ずっといなかったんじゃないですか?
普通は子供の頃、
それは両親の愛情で
体感するものなんでしょうけど。
自尊感情ってやつです。」
「人間、一生に一度は、
そういう体感がないと、つらいですよ。
大人になってからでもね。」
「それを俺に、
俺を選んで、
甘えて仕掛けてくるんだって思えば。
それすら、かわいらしい。」
「二度と会えなくなるんですよ?」
「当然、そうなるでしょうね。
俺はその時、とても悲しそうな顔をして
彼女はその罪悪感で、スーパー華道家に。」
なぜか、ドラゴンボールのスーパーサイヤ人のなる条件を思い出した私は、不謹慎でしょうか?
「それでいいんですか?
自己犠牲に酔っているように感じちゃう。
意味不明です。」
「臆病なんでしょうね。
小さいころから
いつも考えらる最悪のことを想定しちゃうんです。
結果うまくいかなくても、
まあ仕方ないって思えるように。」
こういうのって、臆病っていうのか。。。な?
「姉を失っても?」
「これ。
実は、朝イチで回収してきたんです。
夜間窓口では、翌日までは
正式に受理はされないんです。
願い出れば、返してくれる。
何も、俺なんかのために、
バツ2つもつけることはないですから。」
婚姻届けを実は回収していたとは!!
「分かってたんですか?
姉の考えが?」
「最悪の想定です。」
いやいや、それ、最悪すぎるでしょう!!
「いい絵がかけたら送るよ、病院に。」
「手術受ければいいじゃん!
ここで死ぬの?」
「僕は先に敵ばかり会っちゃった。
これから先、会う人は、味方ばかり。
イルカさんは、僕の味方だ。
だったら、まだ行かない。
僕の味方なら、僕もイルカさんの味方だ!」
彼、ちょっと変わったね。良い意味で。
「バカじゃね?
一人でいるの、怖いくせに!
強がっちゃって。
一緒じゃんか!」
家元の病室に。。。あれ?千葉雄大??
「ほう、これが謀反人のリストか。」
「しかし、私にはお家元のご意思はいまひとつ分かりかねます。
ななさんを次の家元になさるなら
これはよほど好都合ではないかと。」
え?
家元は、「もも」推しではなく、「なな」推しなの?!?
「それでは月島が弱くなってしまう。
つまり、正々堂々とした勝負であらねばあらんのだ。
政治や談合とは違う。
芸術の本質だけは決して曲げてはならん。
家元の娘が、運転手の娘に劣るなど、なってはならん。」
なんということ!!!
芸術家とは恐ろしい!!!
そして、結婚式。
「では、誓いのキスを。」
扉が開く。
「。。。ごめんなさい。。。」
『俺はその時、とても悲しそうな顔をして
彼女はその罪悪感で、スーパー華道家に。』
『お父さんと知り合った頃、
かあさん、親から勧められた縁談があってね、
相手は病院勤めの、お医者さん、
私らの時代じゃ、なかなか。。。
反抗できるもんでもなくてね。。。
申し訳ないけど、お父さんには、
そういうことだからってお断りしたの。
ごめんなさいって。
おとうさんは悲しむだろうな、つらい顔するだろうなって、
思ったけど、
でも、これでお別れだからって、
頭をあげて、顔をみたの。
そしたら。。
信じられない。
まさか!
笑ったのよ。』
そして、母親の「教え」通り、そこには笑うプーさんが!!!
戸惑う、石原さとみ!
いやー、さすが野島伸司ドラマ。
全く想像できませんね。
石原さとみもいい演技です。
次回が楽しみ!
おしまい。
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