[Cisco] Trunkポートのトラブルシューティング [MACアドレスがみえない?]



サーバー担当者とネットワーク担当者、あるある話です。

サーバー担当者が、物理サーバーが接続されているスイッチのTrunkにVLANを追加して欲しいとの依頼を、ネットワーク担当者にしました。

あるVLAN(既存)への接続が新たに必要となったためです。

ちなみに、この物理サーバーではESXiなど仮想サーバーが稼働しています。


ネットワーク担当者はスイッチ側インタフェースの設定を変更しました。


(config)int XXX
(config-if)#switchport trunk allowed vlan add YYY



その後、サーバー担当者はVM上でインタフェースのIPアドレス設定をしましたが、通信が確認できず(例えば同じVLANに接続されている別サーバーなど)、ネットワーク担当者に「ネットワーク不具合あり」という報告を行いました。






同じVLANということで、経路上のネットワーク機器や、キャプチャーツール(wireshark/Sniffer)等で、実際のトラフィックを確認するといったことは、すぐには対応できないでしょう。





そこで、まず実施すべきなのは?


そう、MACアドレスです。


ネットワーク担当者は、このVLANが構成されているスイッチ上で、MACアドレスのテーブルを確認して、期待すべきMACアドレスが確認できないことを指摘して、ネットワーク側の問題ではないことを報告しました。

#show mac address-table
#show mac-address-table 


でも、実は、これもっと簡単にトラブルシューティングする方法もあるのです。


それはこちら。

#show mac address-table interface XXX
#show mac-address-table interface XXX


さっきのコマンドに、「interface」オプションを付けると、そのインターフェースで学習されたMACアドレスのみが表示されます。


Switch# sh mac add interface Ethernet XXX
Legend:
        * - primary entry, G - Gateway MAC, (R) - Routed MAC, O - Overlay MAC
        age - seconds since last seen,+ - primary entry using vPC Peer-Link
   VLAN     MAC Address      Type      age     Secure NTFY   Ports/SWID.SSID.LID
---------+-----------------+--------+---------+------+----+------------------
* 1XX      xxxx.xxxx.xxxx    dynamic   200        F    F  EthXXX
* 2XX      xxxx.xxxx.xxxx    dynamic   300        F    F  EthXXX
* 3XX      xxxx.xxxx.xxxx    dynamic   0          F    F  EthXXX
* 4XX      xxxx.xxxx.xxxx    dynamic   30         F    F  EthXXX
* 5XX      xxxx.xxxx.xxxx    dynamic   0          F    F  EthXXX



これって、Trunkポートの場合、とっても便利です。




だって、Trunk設定している物理ポートを指定すれば、このポートで学習されているMACアドレスがすべて、VLAN情報付きで表示されるのです。

つまり、このコマンド結果に、期待すべきVLAN情報がでてこなければ、物理サーバーが接続されたポート上では、そもそもトラフィックがないということが予想できます。


ここまで確実にトラブルシューティングできたら、あとは楽です。


サーバー担当者に伝えて、ESXi側の設定を見直してもらいましょう。

おそらく、すぐにピンとくるはずです。





おしまい。

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