「お断りします」
今回の西郷さんはちょっと手ごわそう。
「今日、月命日ですね?」
「芋焼酎のお湯割り、焼酎濃いめで。」
うん?
江口が行きつけのバーのバーテンダー、江口の父親のことをなにか知っていそう???
「あなたたちは一体なにを調べているんですか?」
「あなたの人生すべてです」
「もう一度連絡させてください。
私は諦めない。」
たしかに、ヘッドハンターは一体どこからそれ聞いたの?っていうような情報を持っていますねー。
こっちの立場としては、ちょっと怖くもなります。
「出されたものは暖かいうちに。父の教えです。」
「お父さんそんなことを?」
「父のことご存知?」
おっと、こちらも江口が行きつけの洋食屋さん。
なにやら、江口の過去とも関係がありそうな予感。
しかも、洋食屋の女性にも不穏な電話が。。。。
「会社を愛してる人なんて、
バカげていますか?」
「私の誇りです。
創業115年の大企業の一員だってことがね。」
「でも今の会社は
あなたに応えてくれてますか?
誇りに思うのは勝手だ。
でもね、会社はもっと残酷ですよ?
あなたがどうなろうと会社は残る。
社員の生き血を吸って
何代も何代も生き続ける、
あの古い化石の壁は
そうやって社員の血と汗をすいながら
生き延びてきたんですよ。」
たしかに、そうかもしれませんね。
「嫌なもんみたな。
昔、ファンド会社にいた男だ。」
さすが、江口。
顔が知りわたっている。(良くも悪くも。)
「私の父もいつもネクタイをしていました。
でもテレビでみた父はネクタイをしていなかった。
父は銀行員でした。
大物総会屋への利益供与事件
その汚名をかぶせられ、
責任を一身にせ負わされ
逮捕されたんです。
逮捕勾留されると
自殺のおそれがあるので
紐状のものは全部没収されるんです。
ネクタイをしていない父の姿は初めてでした。
父は事件に関与していなかった。
バカがつくほど真面目な会社人間でした。
そこを逆に利用されたんです。
執行猶予がつきましたが
それからは父は廃人同様となり
酒に溺れて一人で死にました。
組織の犠牲になることほど
むなしいことはありません。」
前回(第4話)から続く、江口の父親の回想。
なんとなくだが、江口がヘッドハンターという職業をしている理由、そして江口の仕事のスタイルが垣間見れる話だった。
「なぜここにい続けるんです?
清算事業などという泥仕事までして。
世話になった会社への恩返しですか?」
「この化石はね
私なんです。
もうここから飛び出すことも
他の企業に移ることもできない。
ただの勇気のないサラリーマンです。
でも、わたしは本当にこの会社が好きだった。」
分からくもありませんが、
この考え方、「高度成長期」世代の方には多いのでしょうか?
ところで、今回、江口の行きつけのバーに、小池栄子が通うシーン、多くありませんでしたか?
これ、絶対に、小池栄子は江口を個人的に意識していますよね!?
「分かんない。
私には全然わからんない。」
「きっと、ネクタイを外すのが怖かったんだ。
バカだよほんとに。」
「西郷さんは誰かと似てた?」
あー、とうとう、俺の父親に。とかいう話をするのかな?と思っていたら。。。。
「会社ってやつはいろんな人の思いでできてる。
だけど、そんなことすら忘れた
器の小さい奴が
トップにたつこともある。
覚えといてくれ、
そういうバカは
俺が地獄に落とす。」
ははは、江口、最高だね。
気持ちいいです。(きっと、小池栄子も。)
「人間の本当の心根は
非常時にこそあわられますから。」
これ、本当にそうだと思います。
「ここだと系列のホームへ
お父様を特別に入居していただくことも可能です。
いかがですか?
あなたはもう十分に尽くされた。」
ホーム(父親)のことを調べるだけではなく(つまり金銭面ね)、
入居のことまで調査&取り付けているあたり、さすが、江口。
「俺も残りの人生
もうひと頑張りする。
これからも、頼む。」
「ワインください!
ボトルで。」
「今日は飲もう。
こんなとこだが。
ハッピーアワーじゃないか!」
いやー、いい流れでした。
ハッピーアワーがとても効果的に使われていましたね。
ところで、最後に、江口が行きつけの洋食屋(の女性)、なぜか、いろいろと狙われているようですね。
次週も目が離せない!
おしまい。
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