「さるかにばなし」を読んだ後に、子供は「おにぎり」と「かきのたね」のどちらを選ぶか?



あらすじを書くまでもないほど、有名な「日本昔話」だと思います。

お調子ものの「さる」と、しっかりものの「かに」という対比を描いた前半パートと、「かに」仲間の復讐劇という後半パートの2つに分かれています。


しかし、よくよくみてみると、前半の「かに」も、「早く目をだせ、かきのたね。出さなきゃハサミでチョキンと切るぞ。」と、何度も「ハサミでチョキンと切るぞ」という恐ろしい台詞がでてきました。

ちょっと怖いですね。
もう少し穏便に育てることはできなかったのでしょうか?

というのは置いておいて。





前半のキーは、「かに」が持っている「おにぎり」と、「さる」が持っている「かきの種」を交換するシーンでしょう。

さるは言います。
「かきのたねをそだてれば、おいしいみをいっぱいつけるよ」

かには答えます。
「そうか!いいことをきいた。それなら、おにぎりととりかえよう」


この部分。



目先の利益(おにぎり)よりも、将来の利益(かき)を選択するようにしましょう!、という、まさに大人から子供への押し付け教育ですね。笑。



最後まで読んだ後に、子供に聞いてみました。

「おにぎり」と「かきのたね」、どちらがいい?


その答えは私の想像を超えるものでした。。。。


「おにぎり」


なんで?


「だって、柿は嫌いだもん。」


そうか、そうか。

「大量のかき」を良いものとばかり考えるのは、大人の都合ですね。

仮に、より多数のものをもらえるとしても、それが本人の好きなものでなければ、確かにまったく意味をなしません。

うーん、これはなかなか考えさせられる答えでした。


「でもね、将来はねー」という話をする気もおきず、「そうだね。好きなおにぎりを1つもらって食べたほうが幸せだね。うん。」と答えてしまいました。



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ところで、私が呼んだ絵本では、最後に、「さる」と「かに」は仲直りして、かつ、「うす」「はち」「くり」「こんぶ」達もいれて、みんなでなかよく暮らしました、と結ばれていましたが、こんな終わり方でしたっけ?

こんな綺麗には終わらずに、本当に復讐劇!って感じだったような記憶があるんだけどな。。。


今度、「さるかにばなし」を調べてみよう。



おしまい。



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