いつもの講談社ノベルスからの出版ではなかったので、気付くのが遅かったです。
2017年2月の発売でした。。。
平将門は大怨霊なのか? 将門塚の祟りの真相は? 論理と驚愕の歴史ミステリー! 触れた者に呪いが降りかかるという東京・大手町の将門の首塚。その塚が壊され、男の生首が転がった。京都・宇治川には、胴体だけの首なし死体が。これは将門のさらし首が宙を飛んだという伝説の再来か。数々の怪異を為し、GHQも恐れたと伝えられる将門怨霊伝説の驚くべき真相は? 歴史と事件の謎を解く長編ミステリー。(Amazon内容紹介より)
出版社は: 新潮社。
そう、講談社ではありません。
そういうわけで、QEDやカンナとは別モノです。
しかし!
なんと、あの、QEDの桑原崇(タタル)が登場します。電話だけですが。
「薬局に変わった人がいて、色々と教わっている。」
ちなみに、QEDの桑原崇と棚旗奈々に相当するキャラとして、漣と萬願寺響子というキャラが登場・活躍します。
まあ、基本的には、QEDと同じ展開です。
現代に起こった殺人事件と歴史の新解釈が絡んでいくといった感じ。
作中に載っていたチューハイ。作り方をメモ。
キンミヤ焼酎とアズマ炭酸を1対3で割る。(レモンなし)
「将門はいつから怨霊となったのか?」を追っていくうちに、最終的に、「成田山は将門を祀っている」という結論に辿りついています。
もちろん、ここに至るまでのウンチクは満載で、京都、成田、東京、筑波、など各地域の話題も豊富です。
寺神仏閣としては、成田山新勝寺と神田明神の登場が多かったですね。
そして、「不動明王=製鉄民族」という解釈も楽しめました。
・青黒色の体=青の砂鉄または鉄そのもの
・索は昔の採鉱者が腰にぶら下げていた紐
・片目はつぶれている
・背後には火炉の炎
・手には剣
さて、新潮社の新シリーズ。。。あえて名前をつけるなら、萬願寺シリーズですが、なんと次の作品が発売されたばかりのようです。
卑弥呼、古代史。
次はこちらを読む予定です。
そうそう、今回の「鬼門の~」の参考文献にはのっていませんが、鉄に関しては窪田氏の「鉄から読む日本の歴史」も一読の価値有りです。
おしまい。
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