ドラマ「アンナチュラル」最終話の感想。「生きてる限り負けない。」



最終回でした。

感動系ドラマではないので、ほう、そうくるか、という感じだったのですが、伏線も綺麗に回収されて、終わり方も楽しめたドラマでした。



「嘘を書けってことですか?」


「UDIの内部に、マスコミに内部情報を流しているものがいる」



「久部くんが週刊ジャーナルと繋がっているんですね?」

「でも、久部くんがみんなの役に立ちたかったというのは本心だと思うよ。」


あなたのその小さなプライドをほんの少しだけ曲げていただけるだけで、
 高瀬を法で裁くことが出来る。」


「これをだせ。
 食中毒に関する記述は削除しておいた。」

「敵は不条理な死。
 殺人者を裁けない、これ以上の不条理があるか。」


「私、ずっと悲しむ代わりに怒ってた気がする。
 法医学者のできることなんて
 ほんの少し。
 負けそう。


ここまで落ち込む三澄ミコト(石原さとみ)はこのドラマで初?
むしろいつもは逆もキャラだし。


「生きてる限り、負けないわよ。」

素晴らしいセリフ。
そう、「大丈夫。」

「なーに、世界の悲しみ背負っちゃってるの。
 一人でなんて背負いっこない。」



「明日の夜、そこにきてくれ。」

あれ?
高瀬はまだ囚われの身だし、いったい、誰を(殺すんだ)?


「UDI、潰れちゃうかも。
 高瀬を裁けないかも。
 でも、嘘の鑑定書はだせない。

「あれ?鑑定書がない。。。」


そう、実はミコトの代わりに、神倉所長(松重豊)が検事に提出した。


「これが結論ですか?」

「事実の通りです。」


「それはそちらの仕事でしょう?
 うちはうちの仕事をしっかりやっているんだ。
 責任転換しないでいただきたい。」


「うちはうちの仕事。
 なにができるんだろう?」



「嘘の鑑定書はだせませんでした。」

「だろうな
 お前はそういうやつだ。」


中堂(井浦新)なにかよからぬことをしようとしていることに気付くミコト。

そして、素晴らしい推理。。。


「人を殺すなら始末する人が必要です!
 居場所を教えてください。」


中堂は、フリー記者の宍戸を狙っていた。


「高瀬を有罪にする証拠、あるんだろう?」

「フグの毒の解毒剤は存在しない!」

「こいつが自分で飲んだんだ。
 注射はただの麻酔。
 こっちが本命だ。」


「戦うなら、法医学者として戦ってください!
 中堂さんが負けるのなんて、みたくないんです。
 絶望させないでください。」






「テネシー州にお住まいですか?」

『土葬』

中堂の恋人、どうやら火葬されておらず、土葬だった模様。

「ありました 調べられるご遺体!」



「8年前には存在しなかった新しい技術です。」

技術の進歩は素晴らしい。

仮に、今は出来ないことがあったとしても、将来、出来る可能性はある。
諦めてはいけない。
負けてはいけない。
そう、生きている限り、負けない。


「事実を、鑑定書に書くことです。」


「あなたのことを理解する必要なんてない。
 不幸な生い立ちなんて興味はない
 あなたの孤独に心から同情します。」

裁判で、高瀬を「煽る」ミコト。
すると、まあよくある展開ですが。。。

「やりたくてやった!
 俺はやりとげた!」



薬師丸ひろ子と電話するミコト。

「勝ったの?」

「仕事、次から次に。
 絶望する暇がない。

そう、動き続けよう!



中堂の恋人・夕希子の父親からの言葉。


「最後の電話で夕希子が言っていました。
 今度の絵本は、二匹のカバが一緒に旅をする話だと。
 しばらくは一人で頑張ってみるけど、でもまたいつか二匹に戻って一緒に旅をする。」


「ゆきこの旅は終わったけど
 あなたは生きてください。」


これって。。。

夕希子は中堂と一緒にいたら甘えてしまうため、一度離れることを決意した。
それは、決して別れのための決意ではなく、いつかまた一緒の道を歩むための強い決意だったのだ。

それなのに。。。

ただ、時間はとてもかかったが、この言葉を父親から聞くことができて、中堂は救われたことだろう。


「法医学は未来のための仕事!」


さてこれで最終回はおしまいです。

医療ドラマ、裁判ドラマ、刑事ドラマ、といった枠には収まらず、法医学者そのもの、法医学者の生き方、そして「人間」が一貫して描かれていました。


素晴らしいドラマでした。

ぜひ続編を期待したいドラマです。



おしまい。



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