ドラマ「陸王」第9話をみた感想。「こはぜ屋は売りません!よく言った!役所広司!」



「銀行員としては買収のリスクは高いと思います。
 しかし、リスクのないビジネスチャンスはない。
 決めるのは宮沢社長です。」


「だけど、俺がRⅡを履けば、みんな助かるんですよ?!」

「部のことを考えるのは俺の仕事だ。
 お前はお前のためだけに走ればいいんだ。」

「陸王には届かないにしても
 RⅡは腐ってもRⅡだ。
 これを履け、茂木。」


「お前、ほんと好きなんだな、親父さんの会社が。」


「なあ、御園って男、どんな人間なんだよ?
 自分の新しいボスになるかもしれねえ男が
 どんなやつなのか
 それが分からねえんじぁ、
 買収に賛成も反対もねえだろ。」

「あんた、みんなの前で御社長は信頼できる男だって、言えるのか?」



「あー、うれしいな、またRⅡ履いてくれて。
 これでお前が負けてもシューズのせいにはできないからな。」

うわー、嫌なやつ!と思ったけど、今日の後半の展開をみた後は、
こうやって大きな口を叩くことも、自分のことを追い込む、鼓舞する、と考えると、まあ納得できなくはないが、
それでも、ちょっと嫌な奴だな。

仮面ライダー鎧武、佐野岳、やっぱり最低!


そして、松岡修造と役所広司との会話シーン。
松岡修造の自身の話、(故)妻とか、自身のこととか、会社の話とか、ひょっとしたら本当の話なのかもしれないけど、なんか人間が嘘くさいと感じてします。

こんなペラペラしゃべる人間、あまり信用ならない。



「私だって頭では分かっているんだよ。
 でも、気持ちがついてこないんだよ。」


「古いミシンだったり
 先代が残してくれた言葉だったり
 そういう、値段のつけられないものにこそ
 価値があるの。
 失いたくない。」

「こはぜ屋ってのは、みんなことだ
 たとえ経営者が、誰かに変わったって
 みんながいれば、こはぜやは生き続けるよ。」


どちらの立場の意見も正しいと思う。
こんな時、どのような決断をすべきか?

やはり、社長という立場では、社長としての決断をするべきなのだろうか?



松岡修造とピエール瀧、どうやらアメリカ時代の古い友人(友人ではなく顔見知り程度か?)だったようだ。

料亭での会話。

「取引しましょう。」
「確かに、悪い話ではなさそうですね。」

うわー、松岡修造の悪い顔きたー!

ただ、ピエール瀧とは違い、役所広司やこはぜ屋を(はなから)潰そうとしているのではなく、非常なドライなタイプのビジネスマンにみえる。

ただ、どっちにしろ好きなタイプではないが。


そんななか、大ちゃん(山崎賢人)は(皆がもうあきらめる中)いまだに陸王のアッパー素材のメーカーを探し続ける。
いいねー。

「私でよろしげ話をしてお伺いしましょうか?」
「小林の上司の檜山です。」

「実績や規模では今はかないませんが
 決して品質やコンセプトで
 負けていないと自負しています。
 いつか必ず
 世界一のシューズにするつもりです。」

「分かりました。」
「お手伝いさせていただきます」

え?

「これはうちにとぅけもビジネスチャンスかもしれない」

「あの、でも、これ、社内で検討したりとかは・・・」

「必要ありません。
 書類は社内にまわしますが
 今、こうして、検討したわけですから。
 それで、十分です。」

そして、自らが社長であることをここで打ち明ける。


「あなたがあれほど熱意を傾けているものが
 どんなものか気になりましてね。」


"人をみる。"

このドラマにはいろいろなタイプの"社長"が登場するが、この社長はいいですね。好きです。






「俺にみんなの力貸して欲しいんです。
 陸王をつくりたい。」

「少し多めにサンプルをもらってきた。
 これで新しい陸王を作って茂木に届けたいんだ。」

「たったの一足だけ、作ったところで
 茂木選手が履いてくれる可能は少ないだろう?」

「それでもいいから届けたい。
 無駄なことかもしれないけど
 無意味なことじゃない。」

「作らせてください。
 お願いします。」


いいですねー。あけみさんも(陸王つくりには)賛成して、こはぜ屋が戻ってきた感じ!

一番の功労者は、絶対に諦めなかった、山崎賢人か!?
Good JOB!!


「毛塚、毛塚、毛塚。
 お前なにみて走ってるんだ!
 お前のマラソンのゴールはもっと先にあるんじゃないのか?

 まずおまえが勝たなきゃならないのは
 自分自身だ!」


「茂木も待ってるんじゃないのか?
 あんたのことを。」

飯山(寺尾)はこのドラマでいいキャラをだしている。
ちょっとだらしなくて捻くれたキャラだけど、いいところで、いいサポートをしてくれる。
そしてそれを偉ぶる様子が全くない。
自分の信念で行動するタイプだ。

社長に向くタイプかどうかは分からないが、好きなタイプである。
(まわりの人次第かな?)


そういや、今日も「中島みゆき」の「糸」が流れたけど、なんかこの曲のカバーはちょっと違うかな。
そして、二匹目の土壌を狙った感じがして、ちょっと。。。という感じがしてる。


「陸王完成!」

シューフィッター村野さん登場。
いい顔している。

「それじゃあ、やり直し。
 文句を言うんじゃない!
 茂木に最高の陸王を届けたいんでしょ?」


「玄さん、陸王つくるの反対だったんじゃないの?」

「今でも反対だよ。
 ただ、作るからにはこはぜ屋品質は守らなきゃならん。」


「完璧です!」


「なあ、社長よ、諦めの悪いのはあんたの専売特許だろ。
 だったら、もっと、悪あがきしてみてもいいんじゃねえか?」

そうか、あけみさんの発言(買収ではなく力を貸してやる)をヒントに、飯山さんが考えたのは・・・「力を貸してやる」ってことだ!


「毛塚の情報はもういりませんから」
「諦めんのか?」
「いや、勝つためです。
 自分の走りをするためです」



「会社を売ることはできません
 うちと業務提携しませんか?

「うちを支援していただけないでしょうか?」


「いっそのこと売ってしまえ。
 そいうことになりませんか?」

「先のことは分かりません。
 そうならないように、利益率をあげるために
 努力と工夫をするのが企業経営でしょう。」

「なにかが足りない
 じゃあ買ってこい。
 そうやって必要かものを飲み込んで
 Felixは大きく成長してきたんでしょう。」

「値段のつかないものにも価値はあるんです」

買収ではなく、業務支援。
たしかにこれなら、今の形でこはぜ屋は継続だ。

そして、そのコアは技術力!
これでこそ、こはぜ屋!


「お前の走りで、世界へのキップをつかんでこい!」

そして、茂木は茂木で、ふっきれたようで、次の戦いがはじまろうとしている。
おしまい。





次回24日の放送が最終回!
今回も拡大版だったが、次回も拡大版!


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