絵本「まいにちイキイキ ねむりのふしぎ」の感想。"からだはすごいよ!"シリーズ。

以前紹介した「からだはすごいよシリーズ」の別の絵本になります。

からだはすごいよ! まいにちイキイキねむりのふしぎ
 2014/10/15

ふくだ かずひこ (監修),‎ きむら のりこ (イラスト)


他の絵本と同じように、分かりやすく、ポイントを並べつつストーリーは進みます。


さて、今回は、眠りたいのに眠れなくて、目が覚めちゃっている女の子が主人公です。

女の子は一生懸命、羊を数えますが、ふとあることに悩みます。


「なぜ、眠らないといけないのか?」


ははは。

ひょっとしたら、子供なら、誰しもが思うような疑問でしょうか?



その後、「毎日ちゃんと眠るといいことがあります」と神の声か作者の声が書かれた後、「いいこと」の説明が3つほど紹介されます。


いいこと1
からだのはたらきが よくなるから、ひるま げんきでいられる。

体がしゃきっとして、活発に活動できるってことかな。

いいこと2
あたまのはたらきも よくなるから、べんきょうにしゅうちゅうできる。

集中力がつくということかな。

いいこと3
きぶんがおちくつから、まいにちたのしくすごすことができる。

逆に、気分の落ち着かない子供がいたらちょっと怖いけど・・・





と、その次に、遅くまで起きていて、ちゃんと寝ないと、いろいろと問題がおこる、という文の次に、今度は「よくないこと」が説明されていくのです。


ここでひとつ驚きます。

なんと、「いいこと」が3つだけの紹介なのに、「よくないこと」は5つも紹介されています。

(紹介は省きます。)


その後の話の発展もすごいです。


なんと、地球の「自転」が紹介されます。
(絵本の中では「自転」という表現ではなく、分かりやすい表現です。)

また、夜、特に眠る前に強い光をみると睡眠によくない、とか、ブルーライトとか、最近の睡眠科学の研究結果のようなものがとても簡単に紹介されていきます。

もちろん、レム睡眠・ノンレム睡眠といった、例のあの波形もばっちりでてきます。

なお、幼児向けの絵本なので、難しい表現はなく、とても分かりやすいです。

さらに、「夢」にも話が進みます。


「ゆめは、どうやって、みるんだろう?」


そして、最後は、このような表現でしめられていきます。


「たいせつなのは、よる はやくねて、あさ はやくおきること。」


「まいにち きまったじかんに ねむり、
 そしておきることで、あたまとからだが
 いつもげんきな じょうたいで いられるんだ。」


そして、思わず笑ってしまったのが、

最後のページで、最初の女の子が再登場します。

「なんだか、そろそろねむくなってきたよ・・・」
「おやすみなさい」

ははは。思わず笑ってしまいました。

とてもよく練られており、また子供にも理解しやすいストーリーだと思います。


以前に紹介した下2冊と比較すると、ちょっと内容が高度かな?

「さらさらもじゃもじゃかみのけのなぞ (からだはすごいよ!) 」



が、しかし、「なぜ早く寝ないといけないのか?」「夢ってなに?」といった子供なら誰しも疑問にもつようなもの答えのヒントが、この絵本には紹介されています。

この絵本をきっかけに、子供が自分でなにかを感じることができたら、それはそれはとても嬉しいことかと感じました。



0 件のコメント :

コメントを投稿