[かがくのとも] 2016年3月号「エスカレーターとエレベーター」。もはや、芸術。



ちょっと古い「かがくのとも」になりますが、お気に入りの絵本なので、紹介させてください。

1年以上前の発刊ですが、大きめの本屋に行けば、まだ在庫があるかもしれません。


「エスカレーターとエレベーター」
 小輪瀬 護安  作


子供(さんたろうくん)とお母さんが、お姉ちゃんの誕生日のプレゼントを、デパートに買いに行くところからストーリーがはじまります。


この絵本で、特筆すべき点は、エスカレーターとエレベーターの構造(仕組み)が、子供にも非常に分かりやすいように図解されている点でしょう。

なんと1ページ使って図解されてます。


さらに、絵本とのしての出来もとても優秀で、「エスカレーター」と「エレベーター」の構造解説が(自然な流れで)盛り込まれつつ、このページ数でストーリーがちゃんと練られています。

プレゼントを買った次は、自分のプレゼントだったり、屋上で遊んだり、と。
デパートでの行動が楽しく描かれています。


デパートなので、描かれる人も多く、売っている商品も多いですし、それらが1つ1つ動きのある描かれ方をされていますので、眺めているだけで楽しめます。





おそらくコンピューターを使って描かれたと思われる絵ですが、作者は誰だろう?と気になりました。

 小輪瀬 護安  作

あまり絵本作家では聞かない名前です。

気になって、「かがくのとも」でおなじみの"オマケ"の紙の作者紹介にこうありました。

・・・
芸術学部洋画コース卒業。
・・・
雑誌、書籍、グッズなどのイラストレーションで活動している。
・・・

どうりで、と思いました。

デパートなので、ゴチャゴチャしているんですが、絵が、とても見やすいんですよね。
そして、絵本というより、絵なんですよね。



ちなみに、「こわせ もりやす」という名前で、他の絵本もだされていますので、興味をもたれた方はこちらもどうぞ。



「まえうしろ どんなくるま?1」

工事現場で「働く車」の前、後、横が綺麗に描かれています。


「まえうしろ どんなくるま?2」

今度は、パトーカー、救急車、白バイなど、生活に身近な車が集合。


「まえうしろ どんなくるま?3」

今度は、もっと身近な車。バスやタクシー、郵便バイクなど。


おしまい。

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