著者は、沖有人氏。
少し古いが、「マンションは1年で買い替えなさい」とかで有名。
また、住まいサ~フィンの運営もされている。
さて、今回の著書は「マンションは学区で選びなさい」。またまた絶妙なネーミングだ。
目次はこんな感じ。
第1章 なぜ今、「学区」が重要なのか
第2章 学区と年収の相関関係
第3章 子育て世帯の住まい 10年計画
第4章 お金を生むマンション「7つの法則」
第5章 住宅ローンとお金の話
結論。子育て層がマンション(賃貸でも)を選ぶ際には読んでおきたい本。
発売直後はAmazonや楽天ブックス等でも在庫切ればかりだったけど、ようやく手に入れることができた。
タイトルには、「マンションは学区で選びなさい」とあるが、マンションを購入することを検討している方に向けた内容に限定されず、賃貸での引越を検討している方にも参考になる内容だ。
例えば、XXXのようなエリアの場合は、マンションを購入する(持ち家を持つ)のではなく、賃貸のほうがよいとう、といったことまで書いてある。
よって、マンション購入を検討する方以外にも、「子育て」を意識して」「住まい」の選択・引越を考えている、広い層に需要のある本と言えるだろう。
(もちろん。後半章はマンションに特化した内容となっているが、「賃貸VS持ち家」論を公平に判断できれば、前半章、また全章に渡って、賃貸派の方にも参考になる本になっている。)
また、第2章に書かれているような、年収ランキングのような資料は、一読の価値あり。
これほど広範囲で、しかし"区"の単位で詳細にまとまっている資料は貴重だろう。
各区ごとに1ページ割かれており、内容としてはちょっと物足りないかも知れないが、これだけの範囲をささっと読めるというのはそれだけで価値がある。
一昔前に流行った「越境入学」も今や、厳しくなっていると聞く。
よって、(マンション購入という選択肢だけではないが)住まい選びは非常に重要になっていくだろう。
具体的には、保育園・小学校・中学校・塾など含めた、住環境(教育環境も含めて)。
以前であれば、エリア→路線→駅ぐらいの順番で選ぶ方が多かっただろう。
ただ、同じ駅でも、学区が複数あるエリアは多い。
道路一本隔てて別学区なので、すぐ目の前の小学校ではなく、遠くの小学校に通うしかない、話はよく聞く。
そのため、仮に駅まで絞り込んであったとしても、「学区」という観点で、もう一度よく調べるくことが大切だろう。
あと、加えておくと、「学区」という点以外にも、「社会保障」「医療費補助」といった点も忘れずに。
ところで、大規模での(再)開発や、大規模マンションの建設等でもない限り、基本的にはそう大きく変化することはないとは思われるので、昔からの歴史・評判というのも大切。
あまり土地勘のないエリアでの住まいを考える際には、広く・深く、これでもかというぐらいに、情報収集をしていきたい。
ちなみに、著作内で、「京浜東北線よりも西側」のほうが地盤が良いとして推奨されている。
そこで、東側について少しコメントしたい。
すべてのエリアで当てはまるわけではないが、1つの目安として、JR総武線の北側のほうが(南側と比較して)地盤がよいと、昔から言われている。
東エリアで探す際は、この点を念頭に、路線・エリアを検討してみてもよいと思う。
*地盤に興味があったら、こちらもおすすめ。
*こちらはネタ本に近いような内容なので、話半分程度に。
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