「たぬきのくらし」です。
表紙の絵柄(後述)と、タイトルに惹かれて手に取りました。
ちなみに、付録の「かがくのとものとも」によると、タヌキはイヌ科の動物みたいです。はじめて知りました。
そういうわけで、付録の裏面は「いぬのなかまたち」です。オオカミとかキツネなどが載っています。
さて、本編の内容に移ります。
夜の住宅街を走る車。車の前を横切るタヌキ。。。といった導入です。しかし、この流れは長くは続かず、いつの間にか、月日が経ち、タヌキの赤ちゃんが生まれて、赤ちゃんが大きくなって。。。といったように、たぬきの一生とまではいきませんが、たぬきの生態を解説しながら、赤ちゃんたぬきの成長を見守るような流れとなります。
後半は他動物とのバトルです(笑)。
蛇にはじまり、次はネコ。
ネコもタヌキも、け(毛)をたて、せなかを たかく まるめて
からだを おおきく みせて おどかしあっています。
なるほど。体を大きく見せるという行動だったのですね。
そして、ボスはイヌ。
1ぴきは にげおくれ からだを ぶつけられて たおれたまま うごきません。
しんでしまったのでしょうか。
もうね、ここを読んだ時に、心臓が止まりそうになりました。
「たぬきのくらし」というタイトルの絵本で、後半数ページのところで、「しんでしまったのでしょうか」なんて、まじですか!?
ここからは、ネタ晴らしになってしまいますので、注意してください。
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やがて たおれていた こだぬきが おきあがりました。
おや?
しんでしまったように みえた この たぬきねいりに
いぬは だまされたのです。
ここで「タヌキ寝入り」をだすかー!
もうね、安心すると同時に、笑ってしまいました。
いろいろと、学ぶ点のある絵本でした。さすが、「かがくのとも」。
ところで、作者は「田中豊美」さんです。
最初に表紙をみて、この精巧な絵柄はどこかでみたような気がするなー、と思っていたら、有名な動物画さんだったようです。
例えば、こちらの動物図鑑。
おしまい。
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