[かがくのとも] 2018年9月号「たぬきのくらし」の感想。



「たぬきのくらし」です。



表紙の絵柄(後述)と、タイトルに惹かれて手に取りました。


ちなみに、付録の「かがくのとものとも」によると、タヌキはイヌ科の動物みたいです。はじめて知りました。

そういうわけで、付録の裏面は「いぬのなかまたち」です。オオカミとかキツネなどが載っています。










さて、本編の内容に移ります。

夜の住宅街を走る車。車の前を横切るタヌキ。。。といった導入です。しかし、この流れは長くは続かず、いつの間にか、月日が経ち、タヌキの赤ちゃんが生まれて、赤ちゃんが大きくなって。。。といったように、たぬきの一生とまではいきませんが、たぬきの生態を解説しながら、赤ちゃんたぬきの成長を見守るような流れとなります。

後半は他動物とのバトルです(笑)。

蛇にはじまり、次はネコ。


ネコもタヌキも、け(毛)をたて、せなかを たかく まるめて
からだを おおきく みせて おどかしあっています。


なるほど。体を大きく見せるという行動だったのですね。

そして、ボスはイヌ。


1ぴきは にげおくれ からだを ぶつけられて たおれたまま うごきません。
しんでしまったのでしょうか。


もうね、ここを読んだ時に、心臓が止まりそうになりました。

「たぬきのくらし」というタイトルの絵本で、後半数ページのところで、「しんでしまったのでしょうか」なんて、まじですか!?



ここからは、ネタ晴らしになってしまいますので、注意してください。










やがて たおれていた こだぬきが おきあがりました。


おや?

しんでしまったように みえた この たぬきねいりに
いぬは だまされたのです。


ここで「タヌキ寝入り」をだすかー!

もうね、安心すると同時に、笑ってしまいました。


いろいろと、学ぶ点のある絵本でした。さすが、「かがくのとも」。



ところで、作者は「田中豊美」さんです。

最初に表紙をみて、この精巧な絵柄はどこかでみたような気がするなー、と思っていたら、有名な動物画さんだったようです。


例えば、こちらの動物図鑑。





おしまい。


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