背景等、こちらが詳しいです。
ITPro
「失敗の全責任はユーザー側に、旭川医大とNTT東の裁判で逆転判決」
この判決に納得がいかないNTT東は控訴審で反論。旭川医大の担当者から「追加の要望を反映しないシステムは検収で合格させない」と迫られたとし、「判決のような(追加開発を拒絶する)対応は非現実的だ」と主張した。
旭川地裁がPM義務の一環として示した「要望を拒絶する義務」を、札幌高裁は開発ベンダーが負うには過大だと判断したわけだ。
ところで、この裁判、一審判決で、過失の割合が、旭川医大2割、NTT東8割として、双方で賠償を命じていた、とあるが、そもそも、ここに違和感を感じる。
なので、逆転裁判!旭川医大100%責任!とか言われても、正直、「まあね、そうだよね。」という感想である。
ところで、私の個人的な印象では、IT系プロジェクトでは、金融業界の大規模プロジェクトがよく(悪い意味で)注目されるが、実は医療業界のプロジェクトもそれなりだと思っている。
医療業界は、規模の差があれど、(他の業界と比べると)いわゆるIT部門のようなものきちんと存在・機能しているところは非常に少ないと思う。
そして、また他団体・病院との横も繋がりも(他の業界等と比べると)弱いように感じる。
そのためか、これまた、(すごく)特殊な縦社会でのITシステム発注となっているという印象だ。
このような状況で、仮に出来上がった(納品した)としても、それで現場が本当に満足しているようなシステムが出来上がっているだろうか?疑問である。
いずれにせよ、やはり、これからは、発注側企業に、きちんとITの分かる人間(コンサル等への外注ではなく社員で)、そして、受注側には、業界(特に医療業界は特殊・・・あと資格もあったほうが良い)の理解は基本として、さらに、PM、場合によっては一部のエンジニアも、プロジェクト、そして法律の(基礎)知識も必須となっていくだろう。
最後に、当プロジェクトに関わった関係者の皆様(特に現場の皆様)、大丈夫、まだまだ次があります。ひとまずは本当にお疲れ様でした!
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