[かがくのとも] 2017年11月号「すいどう」感想

定期購読はしていないので、興味ある内容のときだけ購入している「かがくのとも」。

今月は、「すいどう」というタイトルと"あらすじ"を読んで、迷うことなく購入!



ふだん使っている水道の水はどこからきてどこへ流れていくのでしょう。山に降った雨が川となり、川の水が取り込まれて浄水場を経て水道管を通り各家庭へと送られてゆきます。台所やお風呂、トイレなどそれぞれの用途で使われた水は下水となり川に戻され海へと流れていきます。海の水はやがて蒸発して雲となり雨になって山に降り注ぎます。水道を通して私たちの暮らしの中で使われている水の流れをわかりやすく描きました。 (「福音館」公式サイトより)





まず一言。

素晴らしい内容の絵本です。

この薄い内容の中で、すごく身近な「水」というものを、本当に身近な観点で描き、そして、雨→川→浄水→家庭等→下水→海→雨といった一連の循環まで説明している。


そして、どのページも、「水」の流れが意識して表現されている。





物語のはじまりは、お父さんと子供が、道路の水道管の修理現場を偶然通りかかったところからはじまり、家の中の台所、お風呂、トイレといった、身近な視点に移動していく。

この導入も非常にスムーズだ。


今作は「かがくのとも」なので、もう少し子供向けの「ちいさな~」とは異なり、なかなか充実した内容となっている。

付録も、大きな絵が描かれたものがついており、子供はこちらのほうが興味をひくかもしれない。笑。



他に「水」をテーマとした絵本としては、ちょっと視点が異なるが、こちらもオススメ。



または、子供向けの絵本ではなく、もうちょっと深く学びたい、ということであれば・・・・

名作の"かこさとし"(加古 里子)の「かわ」をぜひ手に取っていただきたい。

"水"の一連の流れが表現された名作だ。

ただしこちらは絵本とはいいつつ、もう絵本ではない。大人も考えさせられる本である。


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