[Cisco] ISR4Kへの移行時の注意点「レガシープロトコルはサポート終了!」

タイトルから想像の通り、全NE(ネットワークエンジニア)ではなく、非常にごく一部の限られたNEへ。

結論から先に書いてしまうと、ISR4K(IOS XE)では、レガシープロトコルのサポートがない、というお話。



ISR4K(ISR 4000)とは?

2013年から発売されているCiscoルーターのシリーズ。
エンタープライズ向けとしては20年以上もの歴史となるCiscoルーターの歴史の中で、2017年現時点において最新のシリーズとなる。


前シリーズと比較すると・・・

前シリーズとは具体的には、ISR G2シリーズ(2009年発売)。

型番でいうと、1900、2900、3900。


一番の違いは、パフォーマンスの向上だろうか。
Ciscoの公表では、ISR G2シリーズと比較して、ISR 4Kシリーズは同価格で4倍から10倍のパフォーマンス向上とのこと。


ISR4K(IOS XE)のサポートプロトコルに変化?

さて、ここからが本題。

https://www.cisco.com/assets/global/DK/seminarer/pdfs/Routing_Update_ISR4k_Feb2016.pdf

こちらの資料の「ISR IOS Update」によると・・・

「レガシープロトコルはサポートしない」と明記されている。

Not Supported Legacy Protocols

具体的なレガシープロトコルとは・・・




  • SNA, DLSw
  • STUN, BSTUN
  • Token Ring related services (SRB & STRB)
  • Legacy Routing Protocols X.25, XoT, Novell, Appletalk


  • また次ページにも、「XEでの対応予定はない」とも明記されている。

    Legacy protocols are not supported on IOS XE(ASR1k, ISR 4k) and no plans to introduce in the future XE releases. 


    SNAやX.25など、一部の企業ではまだ現役で利用中の場合もあるかと想像する。

    そんなわけで、今後、ルーターの交換作業等を計画する際は、注意が必要。

    (発注の際、ライセンスで気付くかとは思う。)


    ところで、前シリーズ(ISR G2)はいつまで使える?

    以下、Ciscoアナウンスより抜粋。
    End-of-Sale Date: December 9, 2017
    Last Ship Date: March 9, 2018
    End of SW Maintenance Releases Date: December 9, 2020
    End of Routine Failure Analysis Date: December 9, 2018
    End of Vulnerability/Security Support: December 8, 2020
    Last Date of Support: December 31, 2022

    注意:2017/9/6時点の調査。



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    なお、参考までに、Catalyst4000/4500(XE)でのレガシープロトコルのサポート資料のリンクはこちら。

    https://www.cisco.com/c/en/us/support/docs/switches/catalyst-4000-series-switches/30260-182.html

    注意:Ciscoサイトはリンク切れをよくおこすので、最新の情報は各自確認のこと。

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