「子供を億万長者にしたければプログラミングの基礎を教えなさい」を読んだ。

読んだ。


発売日:2015/2/20
著者:松林 弘治

ちょっと前に話題になった本らしい。

最近(といっても、随分前からだが・・・)、幼少期・低学年からのプログラミング教育!とか叫ばれており、正しく状況を理解するために、売れ筋の本を探したところ、こちらを発見。

2017年9月の今となっては、少し古い本となってしまうが、ひとまず読んでみることにした。


まず、タイトルに偽りあり、と感じた。

「おわりに」を読むと、著者も悩んだらしいが、プログラミングが大切、そして、フロー、アルゴリズムが・・・・と書かれているわりには、億万長者までの道のりが全く示されていない。

まあ、これは置いておくとしよう。



全体的に、著者の思いのようなものは伝わるし、「プログラム」を一生懸命に説明しようとしているところは認める。(第3-4章)
また、学び方の実践についても、とても具体的に紹介されている。(第5章)

そんなわけで・・・

一般読者の方には非常に有益な本となるだろう。

ただ、私(理系出身・エンジニア歴そこそこ)には、期待していたほどのモノは得られなかった。。
(チラシの裏ですみません。)
もうちょっと先まで踏み込んだ内容が欲しかったかな、という感想。


ところで、幅広い読者層を対象にした場合、特に一点気になった点がある。

著者が重要だと説いている「プログラミング」については、文章での説明に終始せずに、絵・図等を多様するなりしたほうが、もう少し分かりやすいだろうと感じた。


さて、個人的には、プログラミングの"基礎"のような考え方・思考は、別に今になって騒ぐほどのものではなく、今までの時代も、そしてこれからの時代も、基礎としては必要なのだ。

それが、プログラムという、流行で、かつ一般的にはちょっと小難しいようなものをもちだして、騒いでいるだけなのである。また、ひょっとしたら、金のニオイを嗅ぎつけた輩が集まってきているだけなのだ。




ビジュアルプログラミング以外にも存在するのではないか?

そうであるならば、この本で紹介されているツール以外にも、ここらへんを鍛える・刺激するようなツールは(ひょっとしたら以前から)他にも存在するのではないだろうか?と常々感じている。

たいだい、なにかあると、すぐ「ググる」って結果を求めるような子供(大人も)には、いつか限界がくるだろう。

繰り返すが、この本は、幅広い読者に有益な本になるだろう、と私は思う。


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