ドラマ「高嶺の花 」第4話の感想。「でも、私は欲張りだから、あなたの最初で最期の女になる。」



「簡単じゃないよ、だから努力してるの。」

「私のことを丁寧に直してくれる気がする。
 バラバラになったパーツ一つ一つを。」

「そういの、恋ってよんでいいのかな?」





「なんていうか、夫婦ってもともと他人なのに
 一緒に暮らしていくとどうしても身内感覚で
 ずうずうしいっていうか
 デリカシーとか思いやりみたいなの
 なくなっていくじゃない?」


確かに、これはあるかも。(笑)


「安心しているってのは、一方で積もるんですよね。
 不平不満といいますか、ストレスといいますか。」

「契約更新ていうか、アパートとかマンションは
 普通二年で考えるでしゃ?
 本来そういうもののほうがいいじゃないかって
 結婚って、私は。」

「適度な緊張感とか、思いやりが維持できますよね。」





「あ?もしかして、私とキスしたから?」

「そういうことここで言いますかね、普通ここで。」

「ごめん、ごめん、身内感覚でデリカシー忘れちゃって、私。」

「これってあれでしょ?
 好き避けってやつでしょ?」


『好き避け』

ほう、最近はそういう単語があるんですね。
言わんとしていることは分かりましたが、初めてこの表現を聞きました。






「なにか、芸術家に憧れてるとこあるんですかね」

「なんていうか、俺ら凡人にはみえない
 違うものが見えてるって気がして。」

「まあ、その分、まともなものが見えてないのかも。」

「え?」

「騙されやすいっていうか、
 人を見る目がないっていうか
 年をとってからは家族に見放されたり
 ひとりぼっちで寂しい死に方してるほうが多いんじゃない?

 それこそ、心が病んだ挙句
 孤独死ってやつ?」

「孤独っていうより、孤高っていうか、
 普通の人とは違うんですから
 そういうのもちょっとかっこいいじゃないですか?」


『孤高』って聞いて、この本を思い出した。




「なにがカッコいいの?
 だって誰にも理解されないのよ?
 苦しいだろうし、切ないだろうし、
 かわいそうじゃない?」

「でもほら、名前が残るじゃないですか?
 ずっと作品が残って死んだ後も
 語り継がれるというか。」

「はあ?
 死んでるのに、そんなのうれしいなんて思うわけないじゃん。
 作品なんてどうでもいいし。
 神様がもう一度生まれ変わるかって聞いても
 冗談じゃない、もう勘弁してよって、
 そういう辛い生き方した人たちばっかなのよ、きっと。」

「でも、たくさんの人、感動させるって、
 なかなかできないですし。」

「だから、別に、
 感動とか考えて創作するわけじゃないの。
 流行に左右されない普遍的なものを作る人たちはね、
 商売人じゃないんだから。

 空とか、海とか、
 愛とか、心とか、花とかよ。」

「例えば、今新しいものだって
 十年後には古いわけよ。
 流行リを追いかけるほど
 情けないものはないって本能的に知ってるのよ。」


ここの二人のやりとりはとても興味深かった。

そして、月島もも(石原ひとみ)の発言が、自分の(一般的な)意見なのか、または華道家としての意見なのか、そこらへんがごちゃごちゃになってきている様子がうまく表現されていた。


「熱いなー
 窓閉めて、冷房!」

「暑い中食べるから、スイカでしょ?」

寒い北極で震えながら
 スイカ食べるバカどこにいるのよ
 まあ、クマは食うのね、シロクマは。」


笑い。ちょこっとしたセリフで笑える。


「なんか、機嫌悪いみたいですね。」

「私がおかしかった
 なんか喧嘩ふっかけたみたいになっちゃって、
 ごめんね。」

これは素晴らしい。
こんなにもすぐに謝れないね、普通は。

熱くなりやすい分、冷めるのも早い、のか?



「ももさんは勝手にしゃべってくれるんで、楽だなって。」




図書館で借りた本がバレる。。。(笑)

『恋愛48手』
もう一歩進むための
彼女のできない男の48の解決策。


「ほう、『キスはエッチの導火線』だって。
 芸術うんぬん、語っておいてねー。」

「『一度目のキスはまぐれ』、まぐれ。。。」





「キミ、好きな女の子はいるの?
 いるとなんだか、ポカポカ、うきうきするよね。」

このLINEを彼(自転車で日本一周中)に送るかー(笑)






「ま、そんな焦りなさんなって。
 罠かけて引っかかったら、めっけもんぐらいで。」

「仕掛ける罠がないんだよ。」

笑。





「立って見せてくれ
 お前は美しい。
 白い肌は何かの抜け殻のようだ。
 空っぽの。」

ひょっとして、家元は(ルリ子の不倫を)見透かしている?

やっぱり、見える人には見えるものなのかな?なーんて。




「俺は浮気しないよ。
 だって、されたら嫌ですから。
 相手にされたら嫌なこと。
 どうして自分ができます?
 愛してるのに。」


「ほら、ゲームだよ、ゲーム。」

「俺、帰るわ。」

風間直人(自転車屋)の気持ち、分かる。



「早退してきた。」

「すいません、俺、なんかダサいっていうか。。。。」

「かっこいいよ
 プーさんのお父さんも、プーさんも。」


そして、二度目のキス。。。。



「二度目のキスはなんだろうね?
 おやすみ」



「自分がされて嫌なことはしない。
 愛しているから。」

自転車屋のセリフを思い出す、もも。










運転手の高井さん。

「そのモネの睡蓮の連作が大好きな方がいまして。
 クロード・モネは30年近くほとんど睡蓮だけを描き続けました。
 池の中の、水と睡蓮と光
 ただ、それだけを。

 どんどん背景は削られ
 死ぬ前に描いた絵などほとんど抽象画だ。

 そうして彼の晩年のキャンバスには
 ただ、絵の具をぶちまけたかのよう。」


「凡人には見えないものがみえていたんでしょうかね?」

「君。。。?」


自転車屋のセリフに、なにかを感じる高井さん。





「あの子には無理よ。
 バカになんてしてない。
 こっち側に来るのは、無理だといってるの。」

「心がな、素直すぎるか。」

「ええ。」

「清さと濁り、
 愛と憎しみ、
 そうして、たゆらう光と影。
 月島の真髄。
 お前を憎めと言ったよ。」

「私は争うつもりはない、誰とも。
 特に妹とは。」

「不幸になるやつはもともとそういう魂なのだ。
 空っぽなのだ。
 例えば、同じ劣悪な環境下に育っても
 一方は犯罪者になり
 一方は世界を救う
 その人間の根底にある魂の問題なのだ。」

「選ばれた人間にでもなったつもり?
 家元になるとそうやってすべてを見下すようになるの?
 そんな人間になりたくない。」

「もしもママが生きてたら、
 娘が望まない苦しみを絶対に私に強いるはずがない。」

そういえば、そんな苦しみがあることを理解していながらも、実の娘を家元に従っている母親がいたな。

ルリ子さんだ(笑)

という対比が描かれていて、笑った。



「ななを家元に。
 今の心が綺麗なままのななを家元に。
 私は華道を辞めます。



「もう一度、信じてみることにする。
 もう一度だけ。」




「お姉ちゃんを、憎めと。
 ねえ、そんな風にしなきゃ、華道を極められないの?」

「たゆたう光と影
 清さと濁り。」

「もう一人の自分てなに?
 映ってるのは偽物ってどういうこと?」

「エスパーじゃないんだから
 目に見えないものが見えるはずはないだろ。
 逆も真なりなんだ。


宇都宮龍一(千葉雄大)、ひょっとして良い奴?





「雑誌をご覧になりましたか?
 あの店に置いてきたのは私です。」

驚いた。
そういうカラクリだったか。


そして、石原ひとみのマンションに案内される自転車屋。

「どうぞ、
 月島ももにござりまーす」

「ははは」

「ははは」






家元と高井さん。

「モネの絵を。
 亡くなられた奥様がお好きだった。」

「高井、辛いか?苦しいか?
 すぐそばにいる娘に父親だと名乗れぬことが。」

え?え?えー!?

「私の罰ですから」

「その通りだ」


なんということだ!
月島ももは、高井さんと(家元の)元妻の子供だったのか。
やるな、高井さん!という話ではなく。。。(笑)




「女はね、世の中に2種類いるのよ」

「奪う女」

「持ってるものはなんでも奪われる。
 お金も子供も。
 最後には保険かけられて
 もしかしたら命まても。
 そういう女からはね、
 とっととお逃げ。」


「もう一方はね、与える女。」

「それこそなんでもかんでも与えようと
 ささげてくれる。
 男がその価値に見合うなら
 それこそ身も心も。

 自慢じゃないけど、母さんも与える女だったのよ。
 そりゃあもう、まるで竜宮城だよ。」


そういえば、石原ひとみの部屋、竜宮城みたいだったな。



「男は最初の男になりたいと思い、
 女は最後の女になりたいって。」

「そうなんですか?」

「でも、私は欲張りだから
 あなたの最初で最期の女になる。」

「もしも裏切ったら、ちょん切るから。
 なーんて。」

「あの、部屋暗くしてもいいですか?」

「女子か?」

笑。






さーて、盛り上がってきました!

やっぱり、野島伸司ドラマは面白いなー。


次週も期待!



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