東証がインフラ基盤にNutanixを採用。Nutanixってどんな会社?製品?

読んだ。

「東京証券取引所、日本の証券・金融市場を支えるインフラ基盤にNutanixを採用」
http://www.nutanix.jp/press-releases/2017/08/22/tse/

そこで、実際にNutanixから話を聞き、理解を深めました。「我々が理想とした運用を実現するためには、サーバーやストレージなどの異なるコンポーネントを並べて仮想化基盤を構築するか、あるいはハイパーコンバージドインフラストラクチャー (HCI) を採用するかという2つの選択肢が現実解としてありました。しかし、構築に係る生産性の向上、サービス提供開始以降の運用に係る柔軟性、迅速性を考え、HCIの方が優れていると判断しました」と坂本氏。「Nutanixはソフトウェアベンダーです。今回の情報系システム基盤再構築は、ハードウェアを選ぶのではなく、ソフトウェア定義の潮流と我々のニーズを踏まえて、どのソフトウェア技術をどのように展開するのかということが本質にありました」と坂本氏は語っています。
導入製品
Nutanix Enterprise Cloud Platform NX-3000シリーズ
Nutanix Enterprise Cloud Platform NX-1000シリーズ
導入メリット
・設計から環境構築までのコスト削減と期間
短縮
・仮想サーバーのリソース割り当てを迅速化
・VDI環境によるセキュリティ強化
・設計工程の生産性向上とシステム運用管理業務の内製化

なお、Nutanixの発表では名言されていないが、東証のITシステムをこれまで担当していたのは、富士通だろう。


Nutanixってどんな会社?

Nutanix、日本ではまだ知名度は高くはないが、アメリカでの知名度は高い。
少しまとめてみたい。

  • OracleやGoogle出身などの開発者・エンジニア達によって2009年にアメリカで設立。
  • 仮想化環境や分散ファイルシステムが独自に組み込まれたソフトウェア製品。
  • ハイパーバイザーの自由度が高い。(vSphere ESXi、HyperV、Xen Server、AHVなど)
  • Nutanix自身も、AHV(Acropolis Hypervisor)というKVMベースのハイパーバイザーを提供。(無償)

ところで、先の東証のコメントで「HCI」というキーワードがあった。
NutranixはHCIが最終ゴールではないとしているが、一応、メモしておきたい。

HCI = Hyper-converged Infrastructure

一言で言ってしまえば、拡張容易な、サーバーとストレージの統合されたインフラ環境(製品)、だろうか。




オンプレミス × クラウド??

図をみてもらうのが一番だと思うので、Nutanixのサイトよりいくつか転載したい。

出典:
https://www.nutanix.com/2017/05/17/hci-nutanix-truly-great-fit-healthcare-applications/
 

この図の通り、従来の、サーバー、ストレージネットワーク、ストレージが、ひとつのアプライアンスでまとめらているイメージ。


そして、拡張性のメリットを最大限に生かす先には・・・

右側に注目して欲しい。当初は下だったが、そしてだんだんと上(Enterprise Application、Virtualization and Cloud)を目指している印象である。

オンプレミス(自社)で、クラウドのもつ利便性・拡張性を目指す、といった理解だろうか。

従来型であると、サーバー、ストレージといった単位で、構成を意識する必要があった。そして特にストレージは拡張性も含めて一番のネックであった。
しかし、Nutanixはストレージを可能な限り、見せない(隠す)ようにしつつも、柔軟な拡張性を提供する。

価格は安くないとは聞くが、システムコストだけでなく、エンジニア・オペレーションコスト(トレーニングも含めて)をあわせて考えてみるといった視点も必要なのかもしれない。



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